それが『35歳の高校生』
第1回目が放送される4月13日は朝からテレビジャック。
日本テレビの各番組に番宣のため出演していた。
僕は普段あまりドラマを観ないほうだ。
なんかドラマを観ると気分が暗くなるのだ。
話題になるようなドラマの多くはテーマが暗く、設定が暗く、キャラクターが仰々しくてリアリティがない。
特に女性ヒロインが活躍するドラマは男性の僕にとってはどうも苦手。
だって「仕事ができてクール」「背が高くて美人でツンとしている」「仕事に似つかわしくない奇抜な服装」「異色な経歴」「世間にこびず、組織に属さない」「どこか影があり、人に話せない秘密があり、神秘的」「プライドだけが高い上司や同僚を小ばかにし」「仕事はできないが純粋な後輩を助ける」
そんなヒロイン像、女性は憧れるだろうけど男性はシラケるだけ。
僕なんか社内では「触らぬ神に祟りなし」をモットーとしているので、トラブルが起こりそうなところには近づかない。
いつも見て見ぬふりをするだけだ。
ドラマで言えば”ヒロインに蔑まれる役割”だな。
悔しい・・・。
んで、こういうヒロイン物のドラマははずれがなく、需要が大きいのも事実。。
今、テレビを見ているのは女性だ。
視聴率がほしかったら女性人気を取らなければならない。
となるとやはりこういうドラマに頼らざるを得ないのだ。
このテのドラマの主演を演じる女優さんは大抵決まっていて、
『BOSS』の天海祐希
最近では『美咲ナンバー1』の香里奈あたりもこのグループに入るか?
そんで米倉涼子である。
僕はこの人は基本、バラエティ好きの、スタイルだけはいい三枚目のおばちゃんだと認識しているが、最近はどうやら「仕事のできる女」として定着しているようだ。
前作、「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」が視聴率がすごく良くて、決め台詞「私、失敗しないので」が話題になった。
が、僕にはどうしても米倉涼子が仕事ができる女には見えないのである。
バラエティ番組に出た際の振る舞いが影響しているのだろうが、
やっぱり米倉は「いい女」としての資質に欠ける。
が、今は世間での米倉の評価は高い。
「カッコよくて」「仕事ができる女」なのだ。
長い脚を惜しげもなく出して、腕を組んでモデル立ち
もしくはポケットに手を入れたまま上から見下してからのモデル立ち。
そういう感じなのだ。
で、新ドラマ『35歳の高校生』である。
もう米倉を出したいだけのドラマ
米倉で話題を作りたいだけのドラマ。
なんだよ35歳の高校生って!設定に無理がありすぎだろ・・・
米倉の制服姿を見て誰が得するんだ?
お世辞で「わ~、お似合いですよ!」「まだまだ制服、イケますよ!」「やっぱり米倉さんは何着てもお似合い!」って言わなきゃいけないのか?マスコミは。
学校問題を解決したいなら教師や保健の先生など、自然に学校に入れる立場があったろうに・・・。
もう設定がついていけない上に、学園ドラマでありがちなチープな立ち上がりに最初の40分はげんなり。
いじめがはびこる学校
嫌味な同僚、問題を起こしたくないダメ校長とそれに寄り添うおべっか教師
頼りない新人教師が赴任。
そこへ経歴不詳の謎の美女・米倉が高級車で登場。
学校騒然。新人教師困惑。
米倉が入ったクラスでいじめ発生
いじめられっこがひきこもりに。
もう学生ドラマに”ありがち”な設定の連続
あとはヒロインが出てきて名裁きをするだけだ。
いじめっ子をぶっとばすか、あきれさせるか、「す、すげぇ・・・」とビビらせるかだ。
結局、米倉はよくわからない説得をして引きこもりの子を説得するのだが・・・・
正直、あんまりすっきりしない結末だった。
「前半、これだけストレスが溜まる学校の実情を観させられたんだから、最後はすっきり決めてくれよ!」「いじめっ子を理不尽なくらいぶっとばしてくれよ!」と思っていたのだが・・・なんか消化不良だ。
まあ、おそらくこれから米倉涼子演じる主人公の過去の秘密が少しずつわかってくるのだろうし
クラスのいじめ問題も一つずつ解決して行くのだろう。
そんで最後はカッコよく学校を去っていく・・・最後にクラスメイトも心を開いたりして・・・。
でも僕はもう・・・観ないかな?
どうやら主人公は相手を倒して問題解決するタイプのヒロインではないようだし、
名裁きで「おお~、お見事!」「クールでかっこいい!」と思わせるタイプでもないみたい。
本人も色々なトラウマを抱えながら、「あたしも17歳の時は・・・」なんていじめられっ子に話しかけて自分で解決させる感じのようだ。
もともとドラマが好きな女性はこの暗い展開にもめげず、主人公のヒロインの正体や過去のトラウマがわかるまで付き合うのだろう。
でも僕はもう無理。
米倉涼子の制服コスプレに見慣れてしまう前に去ろうと思います。
どうか僕の評価が間違っていませんように・・・