俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

秘密のケンミンSHOW

日本テレビ系列
木曜8時の「秘密のケンミンSHOW」という番組が好きだ。

同じ日本にありながら、「こんなにも県民性の違いがあるのか!」「こんなものを食べてるのか!」と毎回毎回、おじいちゃんのように驚きながら楽しんでいる。

と、同時にうらやましくもある。

それぞれの県の人が、自分の県に誇りを持ち、自分たちの県を自慢げに話す姿が実にうらやましいのだ。



オイラの出身は神奈川県平塚市

あの、先日、駅で刃物を振り回した女が逮捕されたところだ。

「神奈川にもいいところ、いっぱいあるじゃない!」という人もいるかもしれない。


確かに神奈川には横浜がある。
歴史的な街、鎌倉・小田原もある。
サザンの唄に出てくるような、江ノ島茅ヶ崎もある。
箱根駅伝の箱根
昔、よく芸能人水泳大会が行われた大磯(ロングビーチ
もしかしたら川崎、横須賀あたりも知られているかもしれない。


だが、正直、仮にオイラが「秘密のケンミンshow」に出られたとしても、神奈川を自慢する自信がない。

現に、あの番組でも神奈川を取り上げることはまずない。

なぜなのか。その理由を挙げてみると

1 東京に近すぎておもしろくない。
2 東京も通勤圏内なので、これといって県民に故郷を思う気持ちが芽生えない
3 雑誌やテレビでも横浜中華街や箱根の温泉特集などが既に組まれていて、目新しさがない。
4 これといって県民性がない。東京とさほど変わらない。


などが挙げられる。

平塚出身の僕から見て、目の上のたんこぶは横浜なのだ。

正直、「神奈川」よりも「横浜」のほうが知名度があるし、華がある。
横浜は他県を相手にしても、全く引けををとらない大ブランドである。

しかし、平塚出身のオイラが他県民相手とはいえ、横浜を自慢するのは変な感じだ。
そして横浜出身のやつらは、まちがっても神奈川の自慢をしたりはしない。横浜の自慢をするだけだ。


そんな横浜に、他の市は嫉妬心を抱いているので、県としてのまとまりがない。

だからこそ、他県にあこがれる。

もちろん他県内でもいろいろあるだろう。
福岡県の福岡市、博多市、北九州市はそれぞれ福岡No1を主張しているとも聞く。

それでも福岡の人が関東に来たらまとまって福岡の良さを主張し始めるのだ。


神奈川にはそれがない。

地方の大学や会社で神奈川県民が出会っても故郷をなつかしがったりしない。

「え?君も神奈川?どこどこ?」
「横浜です。」
「そ、そう・・・。俺、湯河原・・・」
「・・・」




ああ、おれが県知事になったらもっと県民愛を育てる教育カリキュラムを組み込むのに・・・