先日、電車できれいな人にあった。
僕の真横に立ったその女性。
年の頃、20代中盤。
すらっと背が高く、黒のスーツでバシッと決めている。
「朝からいい目の保養になるな」とチラ見をしていると、つり革をつかむその手に釘付けになった。
つり革を優しく包むようにつかんだ、その手の平にペンで書かれた”5000円”。
「ああ、いいなあ。こういう人と付き合いたいな」
なかなかいい朝だった・・・・・
さて、その日の仕事終わりは、世間一般のサラリーマンよりずっと早い午後4時
この時間帯は高校生が電車の中を席巻する嫌な時間帯だ。
僕が乗るのは中央線下り
東京在住以外の皆様にはわかりにくいと思うが(ま、僕も東京出身ではないんだけど)、
つまり、23区に住んでいる人は「東京都民」というより、”区民”としての誇りがあり、
「市」に住んでいる人は、「都民」というより”市民”としてのコンプレックスがある(ような気がする)
”市民”は、東京には住んでいるが、結構通勤時間が長く、距離的にも精神的にも神奈川県民や千葉県民・埼玉県民ととあまり変わらなかったりする。
そこには5人の、今時珍しい黒髪の女子高生しかいなかった。
なんて思っているうちに国分寺駅に到着。
女子高生のうち2人が同じ国分寺で下りるらしく、ドアの近くに近寄った。
いいな~、こういうあいさつ!。
国立?立川?それとも八王子?
同じように「じゃあな、田舎者!」ってあいさつするのだろうか?
すると八王子まで帰らなきゃいけない最後の一人は、どんな気持ちで八王子駅に降りるのだろう。
きっとそこのところをツッコまれたら、
「あっし的には八王子、オニ熱いかんね。」
とでも言うのだろうか。