先日『ジョブチューン』(TBS系)の人気企画”超一流料理人がジャッジ!イチ押しメニューTOP10!”にモスバーガーが参戦。ハンバーガーチェーン初参戦にして10品中9品合格というかなりの高評価を得ていた。
僕はもう10年くらいモスバーガーに行ってないんだけど、そんな僕が思ったのがとにかく「レタスが多いな~」ということだ。野菜の新鮮さが自慢のハンバーガーチェーンなのだから仕方がないとは言え、そんなに入れる必要があるか?僕はコンビニの「レタスたっぷりサンド」みたいなものを見ても思うのだけれど、レタスってそんなに旨いか?あんなに大量のレタスを好き好んでムシャムシャ食べる人間がいるのも不思議な感じがするし、本当に日本人ってそんなにレタスが好きなのだろうか?
ちなみに僕はそもそも生野菜があまり好きではない。食べられないことはないし、サラダが出されれば普通に食べるんだけど、ドレッシングはたっぷり目にかけるし、同じ野菜なら茹でたり炒めたりしたほうが好きだ。
昔、漫画『美味しんぼ』のサラダ対決で海原雄山が下のように述べたのを見た時、「我が意を得たり!」と思ったものだ。海原雄山は結局「至高のサラダ」としてドレッシングを使わずに食べられる鉢植えのトマトを出して「かぶりつけ」などとのたまわったのだけれど、僕はトマトにもゴマドレが青じそドレ、マヨソースをかけて食べる。マヨとドレッシングは旨い。
話は元に戻って、レタスなんだけど、googleで”レタスサンド”の画像を検索するとそれはもう恐ろしい光景が並ぶ。これ、本当に食欲をそそられるのか?レタスを好きな人は食感が好きなのだろうか?それとも本当にレタスの味が好きなのだろうか?レタスサンドはそれほどドレッシングやマヨネーズがかかっていないと思われるので、きっとレタスそのものをバリバリ食べたい人が作ったり買ったりしているのだろうが・・・すげぇな。僕なんてどれだけレタスを積まれても全く贅沢に感じないどころか、レタスを入れれば入れるほど貧しい気持ちになるのに・・・。
それで日本人が本当にそんなにレタスが好きなのか気になって調べてみたのだが、唯一見つかった調査が以下のページで、これによるとレタスはめちゃめちゃ人気がない。
【レタス】好き?嫌い?どっち?レタスを『まずい』と思う割合を人気アンケート調査! (batque.com)
もちろんサラダが出されれば食べるんだけど、サラダの中でもトマトとかキュウリを食べている瞬間はちょっと特別で、レタスを食べている時はなんか消化試合っぽい感じがする。ちょっと”無”になってやりすごすというか・・・。サラダにハムとかツナとかポテサラなんかが乗ってると、なおさらレタスの力の無さが際立つ。
ではなぜ、モスバーガーやコンビニはレタスを押すのか。僕が思うに「レタスたっぷり」というワードはキラーワードというか、パンチラインというか、それなりにパワーがあるからだと思う。「レタスたっぷり!」は企業側からすれば(”お肉たっぷり”よりは)安上がりであるにも関わらず、なぜか女性客は喜んでくれる。なんか美容にも健康にも良さそうだし、”たっぷり”入っていると言われるとお得な気がする。本当は「フルーツトマトたっぷり!」とか「アボカドたっぷり!」のほうが断然嬉しいはずなのだが、企業側は安上がりで消費者受けがいい「レタスたっぷり!」を使いたがるし、消費者側もなんとなく安い・美容にも健康にも良い・たっぷり入ってお得・たくさん食べても罪悪感がないということに納得している。
でも旨くないし、好きじゃない。きっとそれがレタスの本質。