監督「よし、本番行こう!」
AD「はい、本番5秒前、4,3,2,1、スタート」
松山「夏だ・・・恋だ・・・太陽だ・・・」
監督「はいカットぉぉ!」
AD「すみません、カットで~す」
松山「・・・・・・・」
監督「松山君、もっと元気出して!”はじける夏”ってのが今回のテーマなんだから!」
松山「・・・・はい・・・でも、ぼくいつもこんな感じなんです・・・」
監督「う~ん、おいAD!」
AD「はい、何ですか?」
監督「松山君にアイス買ってやって」
AD「はい、わかりました」
30分後
監督「はい、じゃ、頑張って行こう!」
AD「はい、本番5秒前、4,3,2,1、スタート」
松山「夏だ、恋だ、太陽だ・・・」
監督「はいカットぉぉ!」
AD「すみません、カットで~す」
松山「・・・・・・・」
監督「もうちょっと声出せないかな~。もっと大声ではしゃぐ感じで」
松山「・・・・もともと鼻声なんです」
監督「いや、その、鼻声でもいいんだけど、もっとはじける感じで・・・」
松山「・・・・・・・」
監督「おい、AD!」
AD「はい!何ですか?」
監督「松山君にスイカ買って来てやれ」
AD「あ、はい、わかりました」
30分後
監督「はい、じゃ、がんばって行ってみよう!元気良くね!」
AD「はい、本番5秒前、4,3,2,1、スタート」
松山「夏だ!恋だ!太陽だ!」
監督「はいカットぉぉ!」
AD「すみません、カットで~す」
松山「・・・・・・・」
監督「これ、あとで声だけ撮ろう。じゃ次、友達とのシーン、行きます」
松山「も、いいけど、俺たちは、対戦ゲームだ!」
監督「AD!ちょっと!」
AD「はい、何すか?」
監督「このCM無理じゃね?松ケン、テンション低すぎだし」
AD「いや、でも、スポンサーからのご指名ですし・・・」
監督「あいつ、ものすごい変身するんじゃなかったっけ?”クラウザーさん”とか”L”とか・・・」
AD「ほんとすごいっすよ。別人っすよ」
監督「じゃ、なんで今回は別人になってくれないわけ?」
AD「いや、その・・・ま、青森県の人ってあんなもんっすよ」
監督「お前、青森県の人に殺されるぞ・・・・」
AD「はいじゃ、ラスト行きましょう!」
監督「勝手に進めるな!」
松山「もう・・・いっちょう・・・・」
監督「(くそ、下手くそ・・・)松山君、もうちょっと元気だそうか?」
松山「ん~・・・・・・はい」
監督「ハイテンションでね」
松山「もういっちょう」
監督「(くそ!なんだよ、あのむさい頭は)松山君、いい調子、その調子。もう一回やろうか?」
松山「ん~・・・・・・はい」
監督「声、張ってね」
松山「もういっちょう!」
監督「(いい加減にしてくれよ!)おい、AD!」
AD「はい、何ですか!」
監督「松山君にアレ、打ってやって!」
AD「え、まずいんじゃないっすか?」
監督「しょうがねーだろ!テンション上がんないんだから!」
AD「どうなっても知らないっすよ」
監督「はい、ラスト行きまーす!!」
松山「うぉぉぉぉ~もういっちょぉう!!」
監督「はいオッケー!!もう終わり終わり!もう俺知らね!」
AD「監督そんな~。あ、松山さん、お疲れ様っした。無理言ってすみませんでした」
松山「けっこうがんばったと思うけど?」
AD「え、ええ。最高っす。もう元気満タンっす。テンション上がりまくりっす!」
松山「僕、普段、あんなにはしゃがないんだけどね」
AD「え?そうなんですかぁ?知らなかった~。CM見ただけじゃ、全然、そんなふうに見えませんよ~」
松山「そう(喜)?じゃ、お疲れ様」
AD「はい、お疲れ様でした!!」
こうして出来上がった(←うそ)CMがこちら
松山君、無理をさせてごめんね。