俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

のりピー保釈会見狂想曲

昨日、友だちから「のりピーが警察署から出てきたときに笑っていたのは世間的にはダメなことなの?」というメールが来た。

 

それを何で僕に聞くのだ?

 

とも思ったのが、確かに僕もいろいろなことを感じたのは事実。

 

ネットやテレビでも、呆れるぐらいあの映像が流れていたし、

 

いろいろな人がいろいろなことを言っている。

 

そして週末の、1週間のニュースを振り返るワイドショーでも、しょーもないくらい取り上げられることでしょう。

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僕も気になったことを後で述べるとして、とりあえずこれまでに指摘されていた点を挙げてみる

 

1 警察署から出たときに微笑む

 

これについては、「誠実さが足りない」「なんであの場面で笑えるのだ」「馬鹿にしてるのか?」「挑発か?」などと色々な批判がされている。

 

ただ、警察署の前にファンが励ましの垂れ幕を持っていたから、というのが本当のようだ。

 

アイドルとして、こんなことをしてしまった自分をまだ応援してくれるファンがいて、待っていてくれた。

 

嬉しいよな。


それに、人間ってのは、無理にでも笑顔を作らないとやっていられない時はある。

 

辛いとき、哀しいとき、緊張しているとき、あせっているとき、怖いとき、どうしていいかわからないとき

 

ふと、弱弱しい笑いが込みあげてくる瞬間ってのはある。

 

顔は引きつっているんだけど、なぜか笑けてきてしまうことって、ある。

 

そうやってなんとか精神のバランスを保っているんだと思う。


酒井法子の場合は、「ファンに対する愛想」だったり、「ああ、こんなすごいことになってるんだ・・・」という不思議な傍観の気持ちだったりで精神が非常に揺れていたのだろう

 

さらに、泣きたい気持ちをぐっとこらえていたんだと思う。

 

だからこそ、口角をぐっと上げて、気持ちを引き締める必要があった。

 

ともすれば崩れ落ちそうな気持ちを、口角をぐっと引き上げることで踏みとどまった。

 

そして「いけない、笑顔に見せちゃだめだ」と気づき、また口角を下げて、謝罪の言葉を述べた。

 

そんな風に見て取れたのだが、どうだろうか?


「不謹慎」というやつの気持ちもわからなくはない。

 

そういうやつは、ボロボロに泣き崩れて、みっともない姿を晒してみせることを望んでいるのかもしれない。

 

ま、それはそれで演技っぽいんだけど。

 

で、酒井法子は反省をしつつ、気丈に振舞う姿を見せることを選んだ。

 

酒井法子の、ああいった表情の変化・心の変化に思いを馳せると、なかなか深いものあると思うのだ。

 

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2 薄化粧を施している

 

3 釈放会見で衣装と化粧が変わっている


なんでも、警察署の中にプロのスタイリストを入れて、化粧をほどこしたらしい。

 

女優でもあるし、警察署としても配慮をしたとのことだが、それすら許さない人も結構いる。

 

「反省が見られない!」「やっぱり素を晒していない」「女優復帰のためか?」などと撒き散らす。


確かに、僕も違和感は感じた。

 

が、当時は怒るほどではなかった。

 

ただ、プロのスタイリストに化粧をしてもらったと知ったとき、「あ~、そのスタイリストにどんな気持ちだったか聞きて~」とは思ったな。

 

どんな気持ちだったかな?

 

サンミュージック辺りから「保釈される前の、酒井法子に化粧をしてやってくれ!」なんて言われて。

 

「え?あたし?」なんてびっくりしちゃって。

 

本当は友だちとかにメールで教えたり、ブログに書いたりしたいんだけど口止めされてて。

 

そんでちょっと興奮しつつ、引きつった笑顔で「よろしくお願いします!」なんて酒井法子にあいさつしたら

 

のりピーも笑顔で答えてくれたりして。

 

いや、でも緊張して手が震えただろうな?


各テレビ局や雑誌社はこのスタイリスト、血眼になって捜してるだろうな。

 

「どんな表情でしたか?」「素顔はやつれた印象でしたか?」「何かお話をしましたか?」

 

うぉ~~~ワイドショーっぽい!!

 

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4 指のタトゥーが消えている


あ、これ、確かに不思議だった。

 

でも見てるやつは見てるんだな。

 

酒井法子を見るとき、いつも指のタトゥーを見つけようとする人って、いそうだもんな。


僕だって安室奈美恵が二の腕出してると、左腕に掘っている息子の名前のタトゥーとか見ちゃうもんな。

 

それで「あれ?」消えている?なんで?

 

とか思うもんな。

 

刺青を見せないようにする技術ってのも、結構発達してるんだろうな。


夫の高相も、タトゥーが見えないような服装で来たけど、

 

酒井法子の周りにも、ブレーンがたくさんいて、記者会見に望む前に相当周到な準備や打ち合わせをしたんだろうな・・・。

 

ああ、芸能人・・・


そして酒井法子は保釈会見の会場へ。

 

テレビ局は一斉にカーチェイス

 

中にはヘリまで出動させる局も。

 

ヘリからの中継で「酒井法子容疑者の乗った車はこのあと左折して、会場に向かいます!」なんて生中継してたけど

 

あれって、本当に要るのかな?


5 警察署から保釈会見場所まで運転していたのがヤクザ風


ま、これはサンミュージック所属の芸人、ブッチャーブラザースだったらしいのだが、

 

それがわかるまでは「ヤクザ、ヤクザ」の大合唱。

 

さらに「酒井法子の親戚筋にヤクザがいた」とか。


しかしまあ、そこまで騒ぐか?

 

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6 謝罪の言葉は原稿を読んでいる

 

まず、謝罪会見場に現れた時の、カメラのフラッシュがものすごかったな。

 

あんなの、亀田興毅の謝罪会見以来。(正確には弟と親父の代わりに謝りに出てきた)

 

「THAT'S 晒し者!!」という感じがして、アレ異常の屈辱もなかなかないぞ。


それにしても、すごい記者の数。

 

ニュースの関心のバロメーターでもあるんだろうけど、あそこで取材してる記者、レポーター、カメラマンの苦労を思うと

 

「だれか代表でたくさん撮って、あとでみんなで分ければいいのに・・・」なんて思ったりする。

 

ま、みんな特ダネがほしかったり、他の新聞、雑誌との差別化を測りたいんだろうけど

 

あの手の会見の写真だったら、どの社の写真もそんなに変わりはないんだから・・・。



そして謝罪会見

 

拘留中に書いたという文章をときどき見ながらの謝罪会見であるが、

 

この文章がまたよくできていて、また批判を浴びてしまった。

 

「卒業生の答辞のようだ」「気持ちがこもっていない」「自分の言葉で話せ!」などなど


でもあれ、難しいんだよ。

 

ちょっとした言葉遣いの間違いから叩かれちゃうことだってあるし。

 

言葉が足りなければまた叩かれる。

 

準備をしておくのはしょうがないとは思いますね。僕は。


で、もともと法律的にはあんな会見を開く義務はなかった。

 

ま、世間を騒がせたので、裁判が始まる前に一度謝っておいたほうが、この大騒ぎを鎮めるためには必要だったというだけ。

 

しょうがないっちゃ、しょうがないのかな。


7 質疑応答が一切ない


こんなもん、無理に決まってるぢゃん。

 

答えられるわけがない。

 

だって「覚醒剤入手のルートは?」とか「芸能人で覚醒剤仲間はいないのか?」とか「携帯電話をなぜ捨てたのか」とか聞くわけだろ?

 

で、酒井法子はごまかしたいわけだろ?

 

やっぱり無理じゃん。


建前は「公判前に話せない」というのだろうが、

 

酒井法子は真実を全て話す気はないのだから、無理だよ。

 

覚醒剤の入手ルートだって、「知らないイラン人から」とかいって誤魔化すんだろうし。


これも微妙なところで

 

「真実を全て話せ!」って怒っている人だって、実は

 

「話せるわけないよな」ってわかってたりする。

 

それでいてやっぱりテレビの前では「なんで話せないんだ!」って酒井法子を責めたりするのだ。


大人の世界ってのは、追い詰めすぎてはいけない。

 

必ず逃げ道を作っておいてやるものだ。

 

そして90%ぐらいで納得してやるものだ。


ま、こんなこと芸能人がブログで書いたら炎上しちゃんでしょうけど・・・。


8 一連の謝罪がドラマのよう。演技ではないか。


いや、本当によく出来ていた。

 

きっと拘留されている時から、綿密な計画が立てられていて、

 

謝罪文を読む練習とかもしちゃったりして、「ここで涙を流す・・・」とか考えてたりして。

 

警察署を出てから保釈会見にいたるまで、本当によく練られていた。

 

 

僕は、これはこれでOKと思っている。

 

もともとのりピーのファンでもないし、

 

逃亡劇からウソの供述までを見て、「あ、この娘はうそをつけるとこはつき通すな」と思ったし。

 

本人は芸能界復帰を目論んでいるようだが、

 

もう清純派には戻れず、戻れる場所はVシネとか、ヌードぐらいだろうからね。


ちなみに夫婦で覚醒剤をやっていた場合、再犯の可能性は非常に高いそうです。
http://www.menscyzo.com/2009/09/p_1.html


しかしまあ、いろいろなところにケチをつける人がいるもんだ。

 

人間ってのはつくづく下衆だ。


ちなみに僕が気になったのは、保釈会見で放った「今まで応援してくださった日本や海外のファンの皆様・・・」という部分

 

普通、「海外のファンの皆様」までは言わないような。

 

単に「ファンの皆様」で良くない?

 

わざわざ「海外の」ってつけるのは、明らかに「海外での酒井法子の人気はすごいらしい」って知ってるよな。

 

なんか、「あたしってアジアで結構人気があるから・・・」という自覚が結構鼻についた。


人間ってのは、こうやっていろんなことにケチをつけてくるものである。

 

100%の正解なんてないのだ。

 

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