それは10月19日月曜夜のこと
僕は日本テレビ『しゃべくり007』を見るために、なんとか10時前には帰宅。
さっそくテレビをつけた。
が、僕は朝はフジテレビ『めざましテレビ』のため、帰宅後テレビをつけるとフジテレビになっている。
そう、話題の月9「東京DOGS」の第一回放送だったのである。
>19日に放送がスタートした小栗旬さんと水嶋ヒロさんが主演のフジテレビ月9ドラマ「東京DOGS」の初回視聴率が、平均18.7%(関東地区)を記録したことが20日、ビデオリサーチの調べで分かった。09年の月9ドラマで最高のスタートとなった。
>「東京DOGS」は、ニューヨーク市警のエリート刑事、高倉奏(小栗さん)と、警視庁特殊捜査課の警察官・工藤マルオ(水嶋さん)の“迷コンビ”が繰り広げる刑事ドラマ。奏とマルオが出会うきっかけとなった事件にかかわる謎の女・松永由岐を吉高由里子さんが演じている。ほかに、三浦友和さん、田中好子さん、大塚寧々さん、勝地涼さん、東幹久さんらが出演。主題歌はダンスボーカルユニット「EXILE」が書き下ろした「ふたつの唇」。(10月20日10時0分配信 毎日新聞)
ま、確かに「今をときめく」「旬の俳優」というのがぴったりの2人で、
ドラマが始まる前から注目度が高かった。
僕はもともとドラマは見ないけれど、そんな僕でも「これはウケるだろうな」と簡単に予想がついた。
とにかく、2人が頑張って役を作っている。
水嶋ヒロは、汚い髭とげっそりした頬で、ワイルドさを出している。
いかにも無鉄砲な感じだ。
クールで冷静な刑事さんという感じか。
で、僕は最後の10分しか見ていないのだが、
これまたよく銃を撃つ撃つ。
もう、「シューティングゲームかっ!」っていうぐらい、銃をぶっ放す。
ドラマっていいね。
簡単に銃が撃てるから。
で、そんなかっこいい2人を見ながら、
僕は別の「ある2人組みのカッコイイ刑事」を思い出していた。
そう、30代の男ならご存知
「あぶない刑事」の2人である。
僕は「太陽に吠えろ」「西武警察」にはまるにはやや若く、
やはり思春期にはまった刑事ドラマといえば「あぶ刑事」である。
いや~、カッコよかったな~
CD買ったもんな・・・・。
日本で一番「シブい」という言葉が似合っていた人だった。
コミカルで、軽快で、機敏でシブい
「ありえね~」ことばっかりの刑事だったけど
「大人=ヨレヨレの背広を着た格好悪い生き物」と思っていた少年時代の僕にとって
黒いオシャレなスーツで華麗なステップを踏む柴田恭兵は「憧れの将来像」だったな。
で、相棒の舘ひろしがまたクールでカッコイイ。
2人がそろうと、大人の男の色気があったな。
そして黒いスーツに黒いネクタイ、そして黒いサングラス
ヤクザに見間違えられてもおかしくないスタイルだったのに、2人が着こなすとファッショナブルなんだ。
そんで、遊び心があったな。
そしていざ、事件が起こると、遠慮なく撃つ!撃つ!撃つ!
犯人を殴る!蹴る!叩く!
もう無茶苦茶だった。
でも、少年だった僕は、目を輝かせながらそれを見てたな
今の若い人は、当時の僕と同じ目で「東京DOGS」を見ているのかもしれない。
ただ、やはり僕は「ああ~、時代も変わったね~」と思わざるを得ない。
というのは「刑事」って元々男の子憧れの職業だったはずなのに
おそらく「東京DOGS」を熱心に見ているのは女の子だ。
で、主演の2人も、「あぶ刑事」は当時から脂ぎった大人の2人だったのに対し
「東京DOGS」の2人は、やはり洗練された小ぎれいな男前だ。
女性が憧れる男前とでも言おうか。
おそらく最後はどっちかが殉死して、女性視聴者絶叫!
次の日、学校で話題騒然!
なんてことになるくらい、人気の出るドラマになるでしょう。
「あぶ刑事」世代の僕は、本心は「ふん!あぶ刑事のほうが・・・」といいたいところだが
ノスタルジックな感傷に浸るのは年寄りの性
演じる者が変わり、世代交代をしていくのも時代の流れ
「ああ、昔は良かった」と思い出を抱きつつ年をとっていくしかないのだ。
願わくは、「東京DOGS」が男の子の人気も獲得できるような、本物の刑事ドラマ、硬派な刑事ドラマになってほしい。
それが正しい「刑事ドラマ」であると僕は思っている・・・。
間違っても吉高と恋に堕ちるとか、軟派なことはやらないでほしい・・・・・・・・