もちろん周囲からの大反対にあり、9月11日の敢行を見送ったが、そんなことしたらどうなるかぐらい想像がつくだろうに・・・・・
そういう危機意識がないから、そういう驕った態度を見せるから攻撃を喰らったっていうのに・・・
学習しない人もいたもんだ。
あの事故はマレーシア滞在者にとって実に紛らわしいものだった。
というか、ツインタワーといえば”元世界一高いビル”マレーシアのツインタワーのほうが世界的に有名だったはず。
が、「ツインタワーに飛行機が突っ込んだ!」と言われてもベランダからは今日もツインタワーが妖しくライトアップされているのであった。

で、結局アメリカにもマレーシアと同じ名前の建物があったということを理解できたのだが、
僕も2機目の飛行機が突入する瞬間をNHKでLIVEで見た一人なので、そりゃあたまげた。
だって1機目が突っ込んだ後のNHKニュースの速報で、
「これが攻撃を受けた世界貿易センタービルです。このビルは観光客も多くて・・・」なんてライブ映像を流していたまさにその瞬間だもの。
一瞬、「あれ?今?飛行機突っ込んだよね?」と目を疑ったし、
スタジオで見ていた押尾アナウンサーも「あっ!」って感じだったものな。
で、ニューヨークにいるリポーターだけが手元の原稿しか見てなくて呑気にWTCの説明とかしてんの。
テレビを見ていた人はみんな「今、突っ込んだよね?」「今の!今の!事故じゃないの?」とあせっているなか、なかなかこのリポーターの説明が終わらないんだ。
で、当時NHKの押尾アナが「今、2機目が突っ込んだようにも見えたのですが」とふっても
そのリポーター、見てないんだもの。
でも割とアメリカの放送局でも2機目の突入はカメラでとらえられなかったところも多くて、
生中継していても単に「二回目の爆発が起きました」ぐらいの反応だったから
NHKとして歴史に残るお宝映像だったな。
本当にすごいタイミングだった。

で、翌日はもちろんその話題で持ちきりだったんだけど
当時住んでいたマレーシアはイスラム教の国だから大騒ぎかと思いきや、みんな
「マレーシアのWTCかと思ってびっくりしちゃった!」
「マレーシアのツインタワーだと思ったよ!」と
意外に呑気な一面も見せたのであった。
さらに、当時一緒に仕事をしていた同僚の日本人女性達は僕より少し上のバブル世代
自分探しとやらでアメリカ留学経験者も結構いたので
「ニューヨークにいる友達のことが心配で・・・」なんてことを真顔で言っていた。
ちょっと鼻についた・・・・
が、当時の僕も割りと鼻につく暮らしをしていたのも事実。
あの頃僕はまだ28歳
会社があてがってくれた6万円のコンドミニアムに住んでいたんだけど
人生で一番裕福だったな・・・
だってプール付きのコンドミニアムだよ。
門番付きで、カードキーでエレベーターホールに入るようなコンドミニアムに
現・築30年6畳一間のアパート暮らし(家賃5万円)の僕が住んでいたんだから。
来年は9・11が起こって10年という節目の年になるが
僕にとってもなかなか感慨深い年になると思う。
「あの頃はリッチだったな・・・・」
「あら?そうなの?じゃああの頃あんたと結婚すればよかったわ・・・」
「・・・・・・・」
