俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

役所&黒木

最近の黒木メイサ

何かにとりつかれたようにテレビに出ている。

新曲のプロモーション、映画のプロモーションというのもあるだろうが、

特にCMが目に付く。

来年あたり、CM女王の一角に食い込んでくるかもしれない。


僕は以前、黒木メイサについてこんな記事を書いた。


簡単にいうと、

黒木メイサには親しみが持てない」

ということだ。


なんだが、モテない男の劣等感が

冴えない男のトラウマが

草食男のマイナス思考が


黒木メイサから蔑みの視線を感じるのだ。

「あたしとあんたとは住む世界が違うんだから。気安く声をかけないで」

というメッセージを感じ取るのだ。

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黒木メイサは「ツン」とした顔が一番似合う。

ちょっと斜め上から見下ろす感じの、

ちょっと下唇を前に出した感じの

女王様的な威圧的な視線がよく似合う。


だから、ポッキーのCMで無理矢理キャピキャピした感じのキャラを演じるのはなんとも不自然。

なんか、明るいキャラを演じた後は人の見ていないところで唾を吐いていそうな、

綾瀬はるか当たりと共演したら、目も合わせないような、セットの裏で膝蹴り入れてそうな

そんなイメージなのだ。




ただ、そんな黒木メイサと渡り合える俳優が、役所広司というのもおもしろい。

あの無精ひげの汚いおじさんが、意外に堂々と黒木メイサと渡り合っている。

例えば「カラリオ」のCM

妙に色気を感じる講師役を演じる黒木メイサ

そして機械音痴の役所広司

黒木メイサは短いスカートといい、視線といい、なんとも小悪魔的な家庭教師というか、エマニエル婦人的なものを感じさせる。

そんな黒木メイサの”上から目線”を素直に受け、指導を仰ぐ役所広司だが、意外なほどいやらしさを感じない。

これは役所広司自身が枯れているからともいえるが、もしかしたら役所広司の”深み”がなせるものなのかもしれない。


あのCMの黒木メイサの露出の高さは異常で、役所以外の共演者なら鼻の下を伸ばすような挑発的な衣装なのだが、役所は黒木の色気にまったく興味を示さず。

一方の黒木メイサは、役所を誘惑する気なのか、年上のウブなオジ様をからかう役なのか、ただの露出バカなのか、見ているほうには違和感がある衣装なのだが、役所と映ると意外にしっくりくるから不思議だ。


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また、偶然かどうかわからないが『ダイワハウス』のCMでも黒木メイサと役所康司は競演をしている。

CMにおいて、あの黒木メイサが着ぐるみを着る。

マネージャー役の男性が「うちの黒木は被り物は・・・」と難色を示すのだが、

確かに今の黒木が被り物なんてのを着る必然性がない。

格を下げるだけだ。

黒木は他のアイドルとは違う。

あくまでクール&ビューティーなのだ。


が、CMの共演がこと役所広司となると、黒木メイサの格は不思議と下がらないのである。

なんとなくしっくり収まってしまう。

これはすごいことじゃないか?


黒木メイサには今もって、親しみを感じられないのだが、

役所広司といるときだけは、なんとなく絵的に安定感がある。

役所広司・・・・・・・・

本物の役者ってやっぱりすごい。

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