先日、何気なくテレビを見ていたら、後藤久美子がコマーシャルに出ていた。
後藤久美子である。
懐かしいなぁ！後藤久美子！
実は僕は後藤久美子とは同学年。
僕が’73年生まれで後藤久美子が’74年3月生まれ
（ちなみに宮沢りえも同年代）
なので本当に昔から気になる存在ではあった。
当時、中学生だった僕は、テレビに映る絶世の美少女に度肝を抜かれたものである。
だって”国民的美少女”なんて仰々しい形容をされていながら、当時はだれも異論を唱えなかったのである。
「国民的アイドルの不動のセンターは前田敦子さんです！」なんて言おうものなら、光の速さでネット上に批判の嵐が吹き荒れるであろう。
ま、当時はケータイもネットもない時代だったのだが、
それを抜きにしても後藤久美子の美しさは揺るぎもない事実だったのである。
中学生ながら美人で冷たくてつんとしている。
そんで周りの大人をちょっと見下しながら、いつもやや不機嫌な様子で、大人の愚かさを鋭く突く。
後藤久美子がドラマで演じる役は必ずこんな役柄だった。
それが超優等生で絶世の美女・後藤久美子のハマり役であった。
当時、ニキビ面でキン肉マン消しゴムを宝物にしていた僕などは
「へ～・・・同じ中学生とは思えないな・・・」とテレビを見上げながら感心したものだ。
その後、世界的なF１レーサー、ジャンアレジと交際
そのまま結婚（実は籍は入れていないらしいが）してスイスに移住
まさにシンデレラストーリー！
が、後藤久美子ならば納得
同じ年ながら、まったく親近感のわかないという、珍しい物件だった。
余談だが、後藤久美子は当時「ゴクミ」という愛称をつけられていた（本人は気に入らなかったようだが）
このように「苗字の１字と名前を省略した呼び方」を聞くたびに、僕は「元は後藤久美子のゴクミだったんだよな～」と思いを馳せるようになった。
で、2012年、久しぶりにCMで見た後藤久美子であるが
これがその・・・・なんというか・・・・
結構な老け具合なのである・・・・
いや、もちろん、一般の38歳に比べれば、とんでもなくきれいであることに間違いはない。
うん。そうなのだが・・・
テレビに出ている40前後の女性を見ると、今は日本はこんな感じ
こういう人がゴロゴロといるのである。
テレビに出るからにはこれぐらいで当然
今では芸能人でなくても美魔女とか美ママとか言われるアンチエイジングの化け物がうじゃうじゃいるのである。
僕らの世代は「後藤久美子＝美少女」というのが頭にインプットされているから、ある程度ハシゴをかけて見られるが、
「だれ？あのおばさん？」と言われないだろうか？
後藤久美子はスイスでは薄化粧をするくらいだという。
もしかしたら見かけばかりを気にする日本が嫌になって海外に移住を決めたのかもしれない。
欧米の人は日焼けやそばかすも気にしないでガンガン肌を焼くし
肥満だって気にせずブクブク太る。
開放的で陽気で楽天的だ。
日本にいたとき、どこか意固地で気を張っていた感のある後藤久美子は
スイスで本当に自由な生活を謳歌していたんだと思う。
愛する家族と、裕福で幸福な生活を謳歌していたのだろう。
まるで竜宮城でタイやヒラメの舞い踊りを楽しんでいた浦島太郎のように・・・
久しぶりに日本に帰ってきた後藤久美子に、日本の芸能界はどう映ったのだろうか？
「げ！あたしだけ老けてない？？」と思っただろうか？
願わくは欧米人のように、そして昔のように「見かけにとらわれるなんてガキね・・・」という態度でいてくれれば・・・僕の頭の中のイメージが崩れなくていいのだが・・・
