「コンビニのレジから見た日本人」竹内稔 著、 商業界
という本を読んだ。
なかなか面白そうなタイトルだったので図書館で借りてきたのだが
まあ、不愉快な本だった。
著者はテレビ東京のTVチャンピオンで
「第一回 コンビニ王」になったほどのコンビニ通
自身も4店舗を経営するオーナーである。
して、その内容は
全般に渡って客を非難し、会社を非難し、警察を非難し、最終的には日本人を嘆く、というもの
氏いわく、コンビニに来る客は横柄で傍若無人で態度が悪く、マナーが悪い
これはコンビニ側の過剰サービスが客(日本人)をつけあがらせた結果だと
いつから日本人はこんな道徳のない民族になってしまったのだと嘆く
そしてコンビニに来る客の恥態を紹介し、インフラとしてのコンビニの在り方や、客の教育の必要性を説く。
まあ読後の不愉快なこと不愉快なこと
確かに最近の客のマナーの悪さは反省する面もあろう
しかし一日100人は来るであろう客のうち、そんなマナー違反の客などどれだけいるだろう
「最近の日本人は心が狭くなった」って、客の悪い面しか見ていない男が言うか?
コンビニ論でも、客の恥態を笑い話として紹介した本もあれば、最終的に「それでも小売業は楽しい!」とまとめた本もある。
しかしこの男は最初から最後まで客への愚痴、不満、批判なのである。
だから読んだ後に不快感が残る。
本人は否定するかもしれないが、この本から伝わってくるのは客への嫌悪感であり、自分を棚に上げての日本人悲嘆である。
だから読後の感想は一言
「そんなに客が嫌ならコンビニ辞めりゃいいのに」
である。
ま、俺は筆者が嫌うところの立ち読みトイレ借用ごみ箱利用(なのに無購買)常習犯だけどね。