俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

ふれあい

正月3が日を終え、すっかりウエイトオーバーしたため

久しぶりに公園へ行った。



今日は天気がいいし、公園は人がすくなくて気持ちがいい。


ラジオ体操第1をゆっくりこなし、屈伸、伸脚運動

そして地面に座って柔軟体操をしていると後ろから


「いや~、柔らかいですな」と声をかけられた



振り向くと妙に元気のいいおじさんが立っていた。


おじさんは「いや~、実に柔らかい。失礼ですが、おいくつですか?」

と聞くので「今年で36です。これでも硬くなったんですよ」と答えた。


「いやいや。立派なものですよ。体が柔らかいのが一番怪我をしませんからね」

そういうと僕の隣りに腰を下ろした。



おじさんと言ったが、話を聞くとその人は71歳。


もう”お爺さん”といっていい年だが、実に肌つやがよく、体もしっかりしていて、話の受け答えもしっかりしている。


僕の父は69歳だが、もうけっこうヨボヨボなのに・・・。


そのおじさんはよっぽど暇なのか、自分のことを話し始めた。



自分は栃木の生まれで、終戦時は小学生。

その後、早稲田を卒業し、損保会社で40年以上はたらき、定年して7年。

今はゴルフの大会に出るなど、悠々自適に暮らしている。



しかしサラリーマン時代はヤクザの事務所に3日間監禁されたこともあったし、嫌な客にもいっぱいあった。

新聞社や芸能関係のトラブルも請け負ったことがあるし、社会の裏の汚い事情もたくさん見てきた。

もちろん自分の会社の社長の悪いところ、弱いところもよく知っている(おじさん曰く『社長の金玉を握っていた』)ので

他の社員は定年前にリストラしていた社長も自分には「あと2年残らんか?」と聞いてきた。


自分は朝の4時にうちに帰ることもしばしばあったし、田舎生まれだから我慢をよく知っているので、会社でもかわいがられた。


今の若い人は我慢を知らない。

今は確かに契約社員が簡単に首を切られて苦労しているが、自分の経験では景気は30年周期に良くなったり、悪くなったりする。

この不況はあと10年は続くが、また景気はよくなる。

それまで誠実に過ごしていれば、食べてはいける。

人間、誠実が一番。嘘をつくのが一番だめ。

自分は今、ゴルフをやっているが、スコアをごまかす奴もいる。

自分は嘘をつかれるのが一番嫌。嘘をつくやつは絶対に信用できない。

人間は誠実でなければ。


おてんとうさんに感謝し、人に感謝し、両親に感謝し、健康な体に感謝し、

誠実に過ごしていればお金持ちでなくても生きてはいける。




そして最後に


「あんたはまだ若いんだから、あきらめないで頑張りなさいよ」


と言って去っていった。




う~む。

僕は自分のことは何も話していないし、

定職についてないことや、嫁も恋人もいないことも話していないのだが・・・

やはり人生の先輩には見透かされてしまうのか?




もっとも、多くの人が始動する2009年1月5日(月)に


仕事へも行かずにのん気に公園で運動している30代の男が

まともに見えるはずはないのだが・・・




はい、ボク、今年はがんばりますです!!