俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

B-1グランプリ2011予選

審査員「ではこれより、B-1グランプリ2011 エントリー選考会を始めます。まず1番の方、どうぞ」

1番「はい。私達は『浜名湖ひつまぶし』です。このひつまぶしはですね、従来のうな重と違って・・・」

審査員「あ、ダメです。お帰りください。」

1番「え?どうしてですか?」

審査員「だって、うちはB級グルメの祭典ですから。うなぎはA級じゃないですか。」

1番「いやでも・・・一応名物ですし、うちだって村おこしを・・・」

審査員「とにかくダメです。はい、帰った帰った!」

1番「・・・」

審査員「はい、次の方」

2番「はい、千葉県の『田舎寿司』です。これはですね、従来よりシャリの量が多くて・・・」

審査員「あ、ダメです。寿司はA級です。」

2番「え?でもうちの寿司は量の割りに安くて・・・」

審査員「とにかく、寿司はダメです。お帰りください。はい、次の方!」

3番「はい、『博多ラーメン』です!」

審査員「はい、次の方!」

3番「ちょちょちょっと!博多ラーメンはB級ですよ!地元でもワンコインだし、B-1用に300円のも提供できます!」

審査員「もう十分知名度があるでしょう?はいダメ!次の方!」

4番「はい、『佐野ラーメン』です」

審査員「ダメ。ラーメンは対象外!」

4番「え?そんな規定ありませんよ!」

審査員「とにかくダメ!ラーメン自体がメジャーだから。はい次!」

5番「えっと、栃木から来ました、『だっぺやきそば』です。B-1のために1年かけて開発しました!」

審査員「はいダメ!地域に根付いてない!次!」

6番「沖縄の『カタハランブー』です。あの、中身のない天ぷらです」
7番「沖縄の『ポーク卵』です。」
8番「沖縄の『中身汁』です。」
9番「沖縄の・・・」

審査員「みんなまとめてダメ!沖縄ズルイ!沖縄来たら勝負にならないからダメ!次!」

10番「ベビースター丼です」

審査員「既製品を使うな!ダメ!はい、次!」

11番「白身焼きです。卵の白身だけを焼いて、唐辛子などで味付けしたものです。」

審査員「どこの名物?」

11番「えっと、我が家の」

審査員「お前んちの名物かい!はいダメ!次!」

12番「マレーシア・クランの肉骨茶(バクテー)です!」
13番「ベトナム・フエのバイン・コアイです!」
14番「タイ・イサーンのソムタムです!」

審査員「帰れ!自分の国でやれ!はい、次!」

15番「札幌の『ちくわパン』です」
16番「宇和島の『じゃこカツ』です」
17番「伊奈の『ローミー』です」

審査員「ほぉ~。やっと”らしい”のが出てきたね。」

16・17・18番「ええ、以前、『秘密のケンミンSHOW』で紹介してもらってバカ売れしたので、今回も…」

審査員「帰れ守銭奴!B-1をなんだと思ってんだ!」

19番「すみません、宮崎の『冷汁』ですけど・・・まだですか?」

審査員「オメーは東国原の匂いがプンプンするんだよ!B-1でも知事呼ぶ気だろ!帰れ!」

20番「『八戸せんべい汁』です!」

審査員「もうええやろ!お前はB-1における”笑い飯”か!」

21番「『深川鍋(東京・深川)』なんですけど・・・」

審査員「なんなんだよお前ら!B-1なんだと思ってんだよ!うちはな、B級グルメを愛し、B級グルメをブランド化し、地域活性化を目指すことを目的としてんだよ!それを・・・それを・・・」

22番「あの・・・・鳥取の『とうふちくわ』ですけど・・・」

審査員「あ、君たちは来年からC-1に行きなさい」