チャン・ツィイ・イーの結婚が決まったそうだ。
おじさん達は悲しんでいる。
一つの青春が終わったと嘆いている。
おじさん達は悔しい。
よりによって13歳も年上の金持ちなんかと…。
”おじさん達”というのは、映画「初恋の来た道」でチャン・ツィイ・イーにノックアウトされたおじさん達だ。
映画の中で、チャン・ツィイ・イーは都会から来た青年教師にひそかに、そして一途に思いを寄せる田舎少女役を演じた。
そして画面いっぱいに広がるチャン・ツィイ・イーの表情（この映画、チャン・ツィイ・イーの顔面どアップがやたらと多い）に釘付けになった。
そしておじさんは生まれて初めて映画を見て泣いてしまった。
その純情さに惚れてしまった（もっとも、本当に純情だったのはおじさんのほうだったが）。
その後一週間ほどチャン・ツィイ・イーが頭から離れなかったおじさんは、翌週また映画館へ足を運び、またしても泣いてしまい、さらにDVDを購入してまたもや泣いてしまうのであった。
その後、「ラバーズ」「英雄」「SAYURI」などの大作に出演するのだが、なぜか必ず濡れ場をやらされるチャン・ツィイ・イーに興奮しつつも涙し、おじさん達は追い掛けた。
どんなに濡れ場の多い女優と言われようとも、おじさん達の頭の中にはいつまでも「初恋が来た道」の純粋な少女が生きているのだ。
しかし、今回の「一回り上の富豪と結婚」というニュースは致命傷だった。
こんなのおじさんは認めないぞ！！
おじさんは断固反対！断固拒否！
チャン・ツィイ・イー汚染防止を次回のサミットの議題として提案する！！
