俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

カルピスソーダ学園へ

僕「おはようございます!私、入部希望のyamazyと申します!」

 

A「なんだなんだ?」

 

僕「先輩達の演技を見て、ぜひ、カルピスソーダ学園男子新体操部に入りたいと思って参った次第です!」

 

B「あの~失礼ですが・・・お年は?」

 

僕「今年、36歳になります!」

 

A「あの~、これ、高校の部活なので、大人はちょっと・・・」

 

僕「いえ!みなさんもA森山田高校のOBだと聞きました!だから僕でも大丈夫だと思いました!」

 

C「いや、それでも僕らまだ大学生ですし、おじさんとはちょっと年齢差が・・・」

 

僕「大丈夫です!やってみせます!」

 

A「体操経験は?」

 

僕「ありません!」

 

B「じゃあ、何かアクロバットの動きは?」

 

僕「できません!」

 

C「じゃあ、無理じゃないですか?」

 

僕「全身タイツなら自信あります!」

 

イメージ 1

 

A「いや、あの、これ、タイツだけ似合っててもダメなんですよ・・・」

 

僕「あ、もっこりも自信あります」

 

B「あれはむしろ引っ込めたいの!」

 

僕「あ、そうなんですか?」

 

C「撮影スタッフの人に、なるべくもっこりを映さないようにお願いしてるんですよ」

 

僕「でも新宿2丁目にはそれ目的でCMを楽しみにしている人もいるんじゃ・・・」

 

A・B・C「新宿2丁目?」

 

僕「あ、あの、こっちの話です。あの、じゃ、僕だけ黒いタイツじゃダメですか?それなら目立たないし」

 

A「いや、あの衣装、カルピスソーダのイメージで作ってるんで」

 

僕「じゃ、黒いカルピスを作るとか・・・」

 

A「そんなこと勝手に言われても・・・」

 

B「それ、もう、はっきりいってコーラですね」

 

C「それに、みんな白に水玉のタイツなのに、一人だけ黒いタイツの人いたら、おかしいでしょ?」

 

僕「でも、モジモジ君みたいでかわいいんじゃ?」

 

A・B・C「モジモジ君?」

 

僕「あ、知らない世代ですか。あの~、じゃ、黒いタイツじゃなくていいです。」

 

B「おじさん、もっこりは隠せるんですか?」

 

僕「あの・・・いやらしいことを考えないようにします」

 

B「あのね、おじさん。それだけじゃだめなんですよ。」

 

C「そうそう。まずは演技のすばらしさで、見ている人の目を、下にいかないようにしなきゃ」

 

A「それに、もっこりを見せないように、できるだけ高速で回転しなくちゃいけないし」

 

B「そうそう。それに常にカメラ側の膝を上げるようにして隠してるんですよ」

 

僕「へ~、そうなんですか。」

 

C「あと、できるだけ背中側から撮ってもらったりね」

 

僕「あ~、それで!僕、もっこりの部分をちゃんと見ようと思ってるのに、本当に一瞬ぐらいしか映ってなくて」

 

A「ちょっと待って!何見てんすか!」

 

僕「いや、みなさんのことをよく研究しようと」

 

B「なんの研究ですか!」

 

僕「全てですよ!みなさんのことを全て知りたいんですよ!」

 

C「気持ち悪いわ!」

 

僕「あ~もう、いろんなことを想像しただけで・・・・カルピスが出ちゃった」

 

A・B・C「下品すぎるわ!帰れ!」

 

イメージ 2

 

*注 このお話はフィクションです。作者は完全にノーマルですので勘違いをなさらないように・・・