特に夏休みはポケモンの映画の広告が電車内のいたるところに貼ってあるので
否がおうにも目に付いてしまう。
36歳独身のおっさんだというのに・・・・
そんで、その中でも特に気になるのが、ピカチューの隣にいる、小さなキャラクターである。
これがまた、無条件にかわいい。
正直、「ずるい!」「むかつく!」と言いたくなるぐらいに、カワイイ!!
で、僕は以前「ピカチューは文句なくかわいい!」と書いたのに、
もう一つの小っちゃいやつと比べると、ピカチューがかわいくなく思えてくるのだ。
これはあくまで比較論だ。
はじめてポケモンを見た時、主人公の少年の肩にちょこんと乗るピカチューを一目見て
「うぉ~、こりゃかわいいキャラクターだな~。反則だぜこれ」
と思ったものだ。
しかし、そのピカチューより小さく、顔の丸いキャラクターを見たときに、
”かわいい”という看板は一気にその子に持っていかれ、
ピカチューは僕の中で「お兄ちゃん」という存在になってしまったのだ。
で、その小さいほうが何ていうのか、ネットで一生懸命調べた結果、
名前が「ギサみみ・ピチュー」という女の子であるということがわかった。
ピカチューとの詳しい関係はわからなかったのだが、
ポスターだけ見ると、”生まれたばかりの妹”に見える。
この妹がまたかわいい。
愛嬌たっぷりの顔をしているのだ。
この丸い顔、小さな体に比べると、
ピカチューは顔の輪郭もしっかりついてきて、顔が上に間延びした感じに見える。
つまり「成長した」顔立ちに見えるのだ。
これは哀しい。
妹、弟ができると、お兄ちゃんは途端に「親戚中のアイドル」の座を譲らなければならなくなる。
妹、弟は、一斉に「かわいい~」という称賛を浴び、新年会で一挙手一投足が注目される
一方、アイドルの座から転落したお兄ちゃんは、途端にすねはじめ、
罪のない妹、弟にジェラシーの炎を燃やし始める。
お兄ちゃんだって、まだまだ外に出れば「小さくてかわいい」存在なのに
妹、弟と一緒にいると、注目されなくなってしまう。
旺志郎ばっかり「かわいい」と言われて航基哀しい、みたいな・・・
僕はピカチューが不憫でならない。
どうにか、ピカチューにも「かわいい~!」という称賛を浴びさせてあげたい
そう思って、電車の中で僕はピカチューをじっと見ていた。
ピカチューはギザみみピチューがいなければ今でも十分かわいい。
手っ取り早いのはギザみみピチューを消してしまうことだが、
全国の妹ファンのためには消すわけにはいかない。
もっと何か、別の方法があるはずだ・・・
もっとピカチューをよく見れば・・・
ピカチューは、ギザみみピチューより、顔が縦に伸びたような感じに見えるな・・・
おでこが大きく長く見えるからからな・・・
もっとおでこが小さく見えれば、顔も丸みを帯びて見えるんじゃないか?
とすれば、こんなのはどうだろう?
個人的には好きなんだけど・・・・・・
ごめん、ピカチュー・・・・僕はポケモントレーナーになれないな・・・・