俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

男性の小用スタイル

TOTOは2009年9月24日、「自宅でのトイレに関する調査」で「男性の小用スタイル」についての調査結果を公表した。回答者は20~60代の男性500人。

>それによると、男性が自宅のトイレで小用をするとき、どのような姿勢でしているか尋ねたところ、「洋式便器に向かって立って」が57.2%で最も多く、次いで「洋式便器に座って」が33.4%となった。

>なお、2004年の同じ調査では、「洋式便器に座って」と回答した人が23.7%にとどまっており、この5年間で洋式便器に座って小用をする人は10%近く増えたことになる。年齢別に見ると50代(41.0%)と40代(36.0%)で割合が特に高かった。


ある朝、僕は元気に勃起していた。

それはもう、朝からかなり贅沢な勃起だった。

「いやいや、君、張り切りすぎやって・・・」と息子に突っ込みを入れてみるものの

息子は北朝鮮の軍人のように直立不動のまま、敬礼を止めようとしない。


「いや君ね、僕はさっさと朝の準備をして仕事に行かなければならないのだよ。君の衝動的な行動に付き合っている暇はないのだよ。大人しくしてなさい」とやさしく諭してみたが

「いえ!自分は!やる気マンマンであります!いつでも準備OKでございます!」と聞く耳を持たない。

「だからね、そんな暇はないの。もう歯も磨いたし、髭も剃ったし、あとはパンパンになった膀胱を空にするだけなの。いい子だから大人しく寝なさい・・・」

「Sir!自分は特攻覚悟であります!」

「バカモン!お前が特攻で死んだら、だれがトイレを掃除すると思っているんだ!第一、上官の命令が聞けないのか!」

「自分は!自分は!・・・・」

「うるさい!うるさい!うるさい!反省しろぉ!!」


10秒後、僕は壁に片手をつき、体を前傾させて小便をしていた。

こうすると、反り返った息子でもなんとか頭の先が便器の中に収まるのである。

その姿は、反省ザルの次郎君がする「反省!」のポーズそのものだった・・・・・・。



そのまたある日、僕は性懲りもなく、勃起していた。

本当にもう、30代も後半に突入しているというのに、この無鉄砲さはなんなんだろう。

これまた反省ポーズで用を足そうか・・・。

そう思ったが、そう何回も反省をさせられるのはなんとなく癪だ。


そこで僕は、ユニットバスの床に両膝をついた。

すると、上手い具合に、息子の高さと便器の高さがぴったりになった。

僕はできの悪い息子になんとか謝らせようと、息子の頭を後ろから力づくで押さえた。

するとこれまた上手い具合に、息子のレーザービームが便器内に収まり、便器を綺麗に保つことができた。


その翌日は、肩膝立ちで挑戦してみたが、これはちょっと冒険だった。

結構、不安定だし、昨日より高さが低い感じ

このスタイルはないな、とあきらめた。


そのまた次の日は、やや足を開いて立ち、スクワットの要領で腰を下ろしてみた。

ユニットバスの狭いスペースで、膝を横に開くのは難儀であったが、

なんかスポーツマンっぽくて、なかなかいい具合だった。

足腰も鍛えられそうだし、ちょっと腰を落とした姿勢が応援団っぽくて男らしい。

これは時々使えそうだ。



ちなみに、平常時は僕は当然「立ってする派」である。

座り小便など男がすたる。

例え結婚して、奥さんに「飛沫が飛び散るから座ってして!」と言われたって

これだけは譲れないものだと思っている。


だからこそ、僕は現在、トイレの床を汚さないために新しい小用スタイルの開発に余念がないのである。

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ま、開発には失敗がつきものであるが、床にこぼれた滴をティッシュでふき取る瞬間が、なんか物悲しくていいね・・・。