俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

音楽離れ?

なんか、オリコン・ヒットチャートランキングがやばいことになっているらしい。
もうデイリーランキング3位でも700枚弱しかCDが売れない状況らしい。
確かにCDが売れなくなったという話を聞いて久しい。
現在売れているのは握手券入りのCDくらいなもので、実質AKB48の一人勝ち。
これだって一人の人が何十枚、総選挙前になると何百枚って買うらしいから、CDを買う人の数で言えば、大分減っているのだろうな。
ただ未だにテレビの芸能コーナーでは「アイドルグループの○○が、オリコンランキングで初の首位!」とか、「女性グループとしては初のデビュー曲でオリコン1位!」なんて言っているから、「オリコンランキング」というのは名前を売るのにはまだ力があるんだろう。
他の事務所の歌手がCDを発売しない日を狙って(というか、事務所間でうまく調整して)デイリーチャート1位を狙って芸能ニュースで取り上げられるようにするんだろうな。
だから今や「オリコンチャート1位」というのは誰でも狙って獲れるようなものであり、巷の「ヒットしている曲」や「話題の曲」「いい曲」というものを表していない。

 

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ということで人によっては「ダウンロード・ランキングのほうが信頼性がある」なんてことを言う。
ダウンロード・ランキングとなると2011年はAKB以外にもJUJU,KARA、少女時代、西野カナの名前も並び、「マルマル・モリモリ」なんて歌も入ってきて大分にぎやかになってくる。
が、僕はこれにもどうも懐疑的だ。
どうも「女性がカラオケで歌える曲を仕入れている」ような結果なのだ。

 

ま、もちろんそれでも構わないんだけど、やっぱり「ヒット曲」かどうかは疑わしく、男性の僕にとってそれほど響く曲は少なかったりする。

 

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で、僕が一番気になるのは、これら「CDが売れていない」「ダウンロードランキングも減益」なんて話の後に、大抵「音楽を聴く人自体は減っていないので・・・」みたいな説明があるが、

本当に音楽を聴いている人は減っていないのか

ということなのだ。
ちなみに私ごとであるが、僕はもう10年以上CDというものを買っていない。
数年前にTUTAYAで誰かのベストアルバムを借りたことがあるが、実物のCDを買ったのは本当に思い出せないほど昔だ。
じゃあネットからダウンロードしているのかといえば、僕はダウンロードの仕方もわからない。
過去に何度かトライしたことがあるが、支払いの仕方もわからないし、パソコンにダウンロードしたはいいが、i-podに移せなくて嫌になって挫折をしてしまったのだ。
だからi-podには昔、CDから入れた古い音楽が入っているだけで、すでに聞き飽きてもう何か月も聞いていない。
昔は通勤電車の中で音楽を聴いていたのだが、最近は電車の中では語学の勉強か寝るかで、音楽を聴く習慣はなくなってしまった。
そういえば昔、CDデッキというものがあった気がするが、もうずいぶん前に捨ててしまったな。
家ではテレビをつけっぱなしにしているのでCMソングぐらいは耳に入るが、それ以外は家で改めて音楽を聴くこともない。
テレビの音楽番組も最近はバラエティ番組っぽくなってしまい、純粋に音楽を聴かせる番組って少ないな。
しかもどこの番組もAKB、ジャニーズ、K-POP・・・
 
僕はやっぱり「聞かせる歌手」が好きで、コブクロ、ゆず、RAG FAIRMr.Childrenなんかが好きなのだが、今やなかなかテレビで歌ってくれない。
平井賢、中孝介、森山直太郎、BIGINなんかもいいし、女性ではSuperfly、YUKIなんかも好きだが、これまたテレビで歌うのは稀だ。
一世を風靡した安室奈美恵浜崎あゆみ、幸田来未でさえ、今や目も当てられない。
ま、この人たちはテレビに出ても見ないけど・・・

 

テレビを見る人も減り、ラジオを聴く人も減っている今、本当に音楽を聴く人は減っていないのか?

 

電車で音楽を聴く人すら減って(ゲームやらメールをして)いる気がするのだが、音楽は昔と変わらず聞かれているのか?

 

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80年代、90年代はたくさんのスターがいて、ヒット曲も多かったが
僕が好きだったのは毎年のように出てくる一発屋たちだった。
三木道山、KAN、ル・クプル、CLASS、SIAM SHADE、L←→R、SHAZNASEAMO・・・などなど
年間ヒットチャートにそういう人たちが1~2人混じっていると、実に豊かな感じがしたな。
何年後かに振り返ったときに
「あ!J-WALKの『何も言えなくて・・・夏』!懐かしい!俺、高3で彼女いなかったなぁ!」
なんていらないことを思い出したりして。
今はそういう人も出づらくなっている気がする。

 

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ところで、今の若い人は、どれくらい音楽を聞いているんだろう。
昔はテレビでもラジオでも、どこかの店でも、浴びるように音楽を聴いていたような気もするのだが、今の若い人は音楽を聴くよりもゲームをしたりネットをしたりしている時間のほうがずっと長い気もする。

 

いや、もしかしたらそれは僕の勝手な思い込みで、
今の高校生なんかも音楽番組を毎週チェックし、クラスで歌真似をしたり、
夜中に受験勉強しながら音楽を聴き、カラオケで最新の曲を歌いまくったりしているのかもしれない。
僕が年をとって音楽を聴かなくなっただけで、若い人は今もやっぱり音楽漬けの毎日を過ごしているのかもしれない。
それならそれで大変喜ばしい。

 

音楽ってものはそれぞれの時代を彩るとても大切な要素だから、音楽が貧しくなるとその人の思い出すら彩りが少なくなるような気がする。
だからやはり音楽はいろいろな歌手の、いろいろな名曲を、とにかくたくさん聴いた方がいい。
誰かのファンになんてならなくていいし、一発屋の曲でもいいから、とにかくいろんな人の曲を聴いた方がいい。
ま、こんなこと夜な夜なももいろクローバーZの曲をYoutubeで繰り返し見ている親父のいうことではないわな。
こりゃまた失礼いたしました。

 

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