俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

北島康介の「なんも言えねえ」

「なんも言えねえ」

北京オリンピック水泳100メートル平泳ぎで、世界新記録で優勝した北島康介の名セリフである。
北島は4年前のアテネオリンピックでも「超気持ちいい」という名セリフを残し、流行語大賞を受賞した。
今回のオリンピックでも「超気持ちいい」というセリフを引き出してやろううと無理やり「今の気持ちはどうですか?」と催促していたアホレポーターがいた。
そこで出た言葉が「なんも言えねえ」
そのアホレポーター、それが後々に残る名セリフになるとは露知らず、しつこく「落ち着きましたか?では今のお気持ちを」と問い、やっと「超気持ちいい」を引き出すことに成功
「やった。自分の義務は果たした」というアホレポーターのしたり顔が浮かぶ
ヒーローはアホにふられなくても名言を残すのである。
というか、何をいっても名言になるのである。
この「何も言えねえ」はその後、着ボイスにもなり、今年も流行語大賞になりそうな勢いである。


しかし、今週、北島を脅かすライバルが出現した。
あなたとは違うんです」で世間を賑わした福田康夫である。
あなたとは違うんです」はたちまち2ちゃんねるでスレッドが30も立てられるほどの人気語となった。
北島はあせった。
このままでは流行語大賞を奪われてしまう。
そこで北島は9月4日の木曜、小学生に対する特別授業に参加。
北島VS小学生混合チームと水泳で対戦し、負けるとすかさず「何もいえねえ」を披露
見事、笑いを誘った
確かに”うまい”・・・
「なんも言えねえ」を使うには最高のタイミングだったとは思う・・・
しかし・・・なんか・・・狙いすぎないところが今までの北島のよさだったような気がする・・・

今後、北島は何度も「何もいえねえ」を披露するだろう
うれしいとき、失敗したときなど、自らも言うし、周りからもふられるだろう
しかし、しかし・・・
使えば使うほど名言は陳腐となるのもまたよくあることである。
福田康夫はたったの一回でインパクトを残した
北島康介は何度も使ったのでインパクトを失くした
そして12月のユーキャン・新語・流行語大賞の授賞式
大賞を受賞した福田康夫はしてやったり顔でこういうのだ。
「わたしは彼とは違うんです」
グー!オモロー!ナンモイエネー!