俺よ、男前たれ

おもしろきこともなき世をおもしろく

「風に吹かれて」エレファントカシマシ

お気に入り登録しているYoutubeチャンネル「POLAROID P」にて、エレファントカシマシ「風に吹かれて」のリアクション動画をアップ。

【海外の反応】Elephant Kashimashi - Kaze ni Fukarete // 日本語字幕に対する外国人の反応 // LovePeacePositivity // ほとんど泣いた - YouTube

その動画を観て、思わずツベ主のDJ/音楽プロデューサーのパトリック・モーディ―氏と全く同じリアクションを取ってしまった。

「はぁ・・・参った・・・いや、宮本さんすごすぎ・・・」

これはカーステレオでしばらくヘビーローテーション確定。やられてしまいました…。

 

f:id:Yamazy2019:20211031233800p:plain

「PORALOID P」チャンネルのモーディ―さんは、元々椎名林檎さんの大ファンで、林檎さんの曲のリアクション動画を何本も上げていた。そしてフォロワーに勧められた「獣行く道」のPVで林檎さんと一緒に歌っている宮本さんの歌声に撃沈。「獣行く道」のライブ映像→エレファントカシマシ「悲しみの果て」「今宵の月のように」「桜の花、舞い上がる道を」と見ていくうちにドツボにハマっていた。

Ringo Sheena & Hiroji Miyamoto - The Narrow Way / 海外の反応 外国人の反応 日本語字幕付き 椎名林檎と宮本浩次-獣ゆく細道 - YouTube

彼はDJという職業柄、音楽が大好きでフォロワーが紹介してくれるJ-POPはどんな曲でも楽しんでくれる。基本的にフォロワーがリクエストする曲は宇多田ヒカル、YOASOBI、米津玄師、藤井風、などオシャレで洋楽っぽいものが多く、モーディ―さんもグルーヴ、声の美しさ、衣装、見た目の美しさなんかをべた褒めしてくれる。

が、エレカシ宮本浩次さんの場合はちょっとリアクションが違う。そしてそれは僕も全く同じなのだ。

ちなみに現在アラフィフの僕がエレファントカシマシのことを知ったのは90年代の真ん中くらい?「悲しみの果て」や「今宵の月のように」あたりを歌っていた頃だ。『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』で初めて宮本さんのしゃべりを聞き、その落ち着きのなさ、脈絡のなさに度肝を抜かれた。とにかく落ち着いて座っていられない。隣に座るギターの石森君に寄りかかったり、石君の腿をさすったり、足をのせたりと、まあ行儀が悪い(あまり反応しない石森君も不思議)。スーツの着こなしもだらしないし、ぼさぼさの髪を脈絡もなくかき上げて不潔極まりない。親は全く注意してこなかったのだろうか?本当に小中学生のまま大人になってしまった人に見えたな。

エレファントカシマシ【Hey! Hey! Hey! に出演】 - YouTube

んで曲は嫌いじゃないし、インパクトもあったんだけど、正直一曲フルで聴くには物足りなさを感じる、というのが当時の僕の感想だった。宮本さんは時折その才能を小さく爆発させ、周りを驚かせはするものの、十分に力を発揮できないまま2000年代、2010年代を過ごしていたように思う。「天才・宮本浩次の才能をこのまま埋もれさすのは惜しい!私が救わねば」と女気を発揮してくれたのが椎名林檎さんだった。これは私の妄想だが、椎名林檎さんは宮本さんの才能に心底惚れていると思う。なんなら抱かれてもいいくらいに惚れこんでいるように思う。太宰治芥川龍之介にも心中をするような愛人がいたが、林檎さんも惚れた男のためならと一肌脱いだのかもしれない。そして出来上がった曲『獣行く道』(2018)は本当にすごい曲になった。これは林檎さんから宮本さんへの恋文であり応援歌。実に艶っぽく、実に悩ましく、そしてカッコいい。林檎さんならずとも宮本さんの歌のうまさに驚いたと思う。ぼくだって「え?こんなにうまかった?」と驚いたもんだ。もちろんモーディ―さんもMVを1回見ただけでゾッコン。だよね~。

椎名林檎と宮本浩次-獣ゆく細道 - YouTube

椎名林檎と宮本浩次-獣ゆく細道 - YouTube

そこからは宮本さんの歌のうまさに疑いはなかったのだが、今回の「風に吹かれて」を聞いて、僕はほとほと参ってしまった。いやあんた、すごすぎるよ・・・。

なんなんでしょう?あの魅力は?元々のファンじゃなければ「おじさんがカラオケでがなってるだけじゃん」と思うかもしれない。が、あれをマネできる人はいない。カッコいいから俺もやってみようとカラオケで挑戦しても絶対にあの通りにならない。声がきれいなわけではないし、時折かすれたりもする。なのに崇高なまでに美しい。宮本さんはうまく歌おうとか、かっこよく見せようとかいう気持ちはサラサラない。本当はものすごく歌も上手いし、どんなに暴れても音程は乱れないし、喉の強さ・声量も天下一品なんだけど、そこをひけらかさないし、むしろ(気の小ささの故か)不格好に見せるきらいすらある。でも感情が、気持ちが、魂が聴いている人にストレートに響く。同世代のしがないおじさんたちはもう宮本さんの魅力にやられまくり。

歌い終われば行儀も悪い、服装もよれよれ、髪形もぼさぼさ、話もまとまりがなく、とにかく”だらしないおじさん”なのに、歌い始めるとその不器用さ・不格好さが実にかっこいい。ずるいよな。そりゃ椎名林檎も惚れるわ。

でもこれって、今の若い人には「説教臭い」とか「スナックで歌ってるおじさん」に映るんだろうか?ま、別にいいけどね。僕の胸には突き刺さりまくり。これで明日からの通勤が楽しみになった。明日からもがんばろう!エレファントカシマシの「風に吹かれて」。最高です!

 

抱かれたい男・谷原章介

小室圭さんと秋篠宮家の長女・眞子さんの結婚に関するネットの声について、「めざまし8」(フジテレビ系)のMC谷原章介氏は

「特権階級だとか優遇されているんじゃないかとか国民の税金でっていう声もあったり」「それもとても分かるんですが、個人的に思うのは天皇家というのは個人の財産の所有というのは認められていなくて投票権もなくて職業の自由も住居を選択する自由も移動の自由も何の自由もないものをすべて僕たち国民の気持ちに寄り添い、すごく温かい気持ちでいつもいつも僕たちのことを思って下さっていると僕は信じているんです」「そういった献身、個人の犠牲のもとで成り立っているこの皇室制度を僕たちもあらためて、メディアも通してですけど、メディアも含めてですけれども、もう1回、どう国民が皇室に寄り添って敬愛し、この制度をどうあるべきなのか、どう維持するのか、考えさせられるいいきっかけになったんじゃないのかなと今回の結婚で思いました」

と述べた。

そして僕は思った。「この人・・・見た目だけじゃなくて中身も男前やなぁ~」

めざまし8』谷原章介に非難ごうごう! 天気予報の解説遮り「超邪魔」「テレビ消したくなる」(2021/04/21 16:17)|サイゾーウーマン

僕は眞子様が公務でボリビア、ペルー、パラグアイなどの南米諸国を訪問しているYoutube動画を夜な夜な観るくらいファンなので、今回の結婚相手の騒動についてはなんとも言えない気持であった。加えて眞子様や皇室すら無遠慮に叩くネットの声に心を痛めていた。僕は別に右翼でも皇室の熱烈な支持者でもないが、皇族の人ってすごいよな、とてもじゃないけど自分にはできないよ、と思いながら見てきた。

皇族として生まれ、生まれながらにいろいろなことが制限される人生、人に見られ、品よく生きることを義務付けられた人生。もちろん色々なところを守られてはいるけれど、人権もなく、公務だけはたっぷり与えられる。

実業家の西村ひろゆきさんも言っていたが、「生まれてから死ぬまでずっと皇族を演じなければならない人生」。僕には絶対に無理だ。耐えられない。

眞子様は2015年くらいから一人で海外での公務をこなすことも多かった。もう充分。だから眞子さんにはこれから幸せになってほしい。これからもネットの声やマスコミの目にストレスを抱くこともあるかもしれないが、心穏やかに健やかに過ごしてほしい。

僕が海外の富豪や王族だったら守ってあげられたのに、なんてありえもしない妄想をしているときに、谷原さんは冒頭のように言ってくれたのだ。

 

僕が谷原章介さんのことを知ったのは映画『ハンサムスーツ』からだったか。

『ハンサムスーツ』 - 俺よ、男前たれ (hatenablog.com)

日本映画「ハンサム☆スーツ」予告編 - YouTube

さわやかで高身長、長髪の育ちの良い坊ちゃん風。しかも声も低くてかっこいい。一見いけ好かない感じのイケメンだったが、不思議と嫌味の無い人だった。

昔から見た目にコンプレックスを抱いていた僕は、モデル体型のイケメンには即座に嫉妬し、悪態をついていたのだが、谷原さんには昔からそういう感情をいだかなかった。『ちびまる子ちゃん』に出てくる花輪君のイメージに近いといったらいいか、そのさわやかイケメンぶりがちょっと笑えてくるという不思議。バラエティ番組のMCで見せる気さくな一面にちょっとギャップ萌えしたりもした。

そして僕の谷原さんの評価が確固たるものになったのは、バツイチ子持ちのワケアリ女性と結婚し、さらにその後5人の子をもうけ、6児の子煩悩な父になったことだ。なんという男気!なんという的中率!

谷原章介主演】ハンサム☆スーツ | | 宅配レンタルのTSUTAYA DISCAS

その後も谷原さんはドラマや映画など俳優業はもちろん、『王様のブランチ』(TBS)、『アタックチャンス』(朝日放送)、「めざまし8」などの司会でも大活躍。MCとしての谷原さんは品が良く、声に重厚感がある。なのに重すぎない。適度にチャラく、なのにさわやか。ファッション、歴史、音楽、アニメ、スポーツなど多趣味で、ポップな話題から大家族人情ものまで語れるし、若い女性タレント・モデルはもちろん、知識人、一般人との絡みもお手の物。もはや谷原無双状態である。(だから小倉智昭さんの後番組のMCを任されたのであろうが)。

正直、谷原さんは俳優としてもMCとしても売れっ子なので本来なら好感度を守っても良かった。ニュースやワイドショーで余計なコメントを出せば当然ネットで叩かれてしまうのだから、「めざまし8」の司会なんて引き受けなくても良かったし、そこでわざわざ私見を述べる必要はなかった。

しかし正義感の強い谷原さんは「事なかれ」を良しとしなかった。熱い男なのである。だからネットの声に一言言わずにはいられなかったのだろう。でもその言い方は実にクールで、カッコいい。谷原さんは眞子さんや皇室を一方的に擁護したわけではない。ネットの声に自制を促しつつ、「皇室制度を考えるいいきっかけになった」と結んだ。だれも否定しないし、傷つけない。優しさの塊。男前の塊。

僕は芸人でもないし、そっち系でもないのだが、谷原さんなら抱かれてもいいと思ったな。それくらい見た目も中身も男前。参っちゃうよな。こんだけ差をつけられると。でもやっぱり谷原さんはサイコーなのであった。

ハラミちゃん紅白歌合戦出演内定?

ストリートピアノでYoutube動画再生4億回以上を誇る”ハラミちゃん”が今年のNHK紅白歌合戦に出演し、アーティストと共演したり視聴者リクエストに即興で演奏したりするとのネットニュースを見た。

おじさん視聴者の僕は当然そんなニュースを聞いてイライラしていたのだが、ヤフコメなどを中心にハラミちゃんへの批判コメントがかなり集まっていることを知り、また別の感情が生まれてきた。いつもなら自分が嫌いなものがネットでも叩かれているとほくそえんだりする僕であるが、なぜかハラミちゃんを擁護したくもなったのだ。

僕は昔から天邪鬼なのだ。

f:id:Yamazy2019:20211025234450j:plain

そもそも、僕はハラミちゃんがあまり好きではない。

ま、”ストリートピアノで話題になった人気Youtuber”まではいい。今、話題の人を取り上げるのはテレビの常だ。でも最近はちょっと”持ち上げられすぎ”な気がしてならない。”天才ピアニスト””絶対音感の持ち主””大人気ピアニスト”として、大物アーティストとコラボしたり、『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)で偉そうにクラシックの魅力を語ったり、単独コンサートやピアノカバーアルバムの発売されるなどなど。

そしてへそ曲がりのこのおじさんはテレビでハラミちゃんのにやけ顔が映るたびに「そんなにすごいか?」「そもそもピアノの演奏だけ聴いて面白いか?歌があったほうがいいだろ?」「ピアノ演奏なんて道端で引いているから珍しいだけで、金払ってコンサート行く価値あるか?」なんて頓珍漢な噛みつきかたをしている。

なのに「ハラミちゃんの紅白内定報道に違和感続出!」なんてネットニュースを見ると、それはそれでいちゃもんをつけたくなる。そして結果的にハラミちゃんを擁護するように「別にいいじゃねーか。売れたもん勝ちやろがい!」なんて言いたくなる。

ハラミちゃん 紅白初出演が内定】 ピアニスト... - ハラミちゃんの話題 2021/10/22(金)9時頃 - ツイ速クオリティ!!【Twitter】

ハラミちゃんがテレビに出ずっぱりなのは、若い人に媚を売りたいテレビマンが影響があるうちにどんどん出して旨味を吸い取って、使いつくしてやろうと思っているから。ハラミちゃんだって10年、20年同じスタイルで売れっ子でいられるとは思ってはいない。だから出られるうちにメディアに出ておこう、ちょっとくらいネットで叩かれようが仕事をもらえることはありがたいこと、自分の演奏を楽しみにしてくれる人もいるんだからもらった仕事は全力でやろうと考えているだけ。どちらも間違っていない。

ハラミちゃんの技術に関するコメントについては、以前このブログで書いたことがそのまま通じるので、そちらを見ていただきたい。

葉加瀬太郎&高嶋ちさ子さんの実力 - 俺よ、男前たれ (hatenablog.com)

 

また「即興でできるのはすごいけど、ミスタッチも多い。あれくらいのピアニストはざらにいる」みたいなコメントをする人は、即興の魅力をわかっていない。それについても僕はブログで書いている。

眉村ちあきと即興ソング - 俺よ、男前たれ (hatenablog.com)

 

とまあ、ハラミちゃんを少し擁護してみたが、じゃあ、ハラミちゃんを見るために今年は紅白を見るかと言えば、ま、観ないだろうね。今年は特に見たいアーティストがいないし。

僕の両親は80歳と73歳だけど、もうここ数年紅白に魅力を感じなくなったのか全く見ないもんね。僕はアラフィフだけどずっと『ガキ使』だし、小学生の息子はテレビを見るくらいならYoutubeとかゲームとかやりたがるだろうしね。

せめて歌の上手いアーティストがTHE FIRST TAKEみたいに歌だけで勝負してくれたら見てみようかと思うんだけどな。

にっぽんの歌 - 俺よ、男前たれ (hatenablog.com)

ま、10代20代の若い人と、僕のような40代50代の人が一緒にテレビを見て楽しめる時代ではない。どちらかが我慢するしかない。でもどうせ若い人はテレビにそんなに興味ないんだから、テレビで育ったおじさんおばさんに合わせてくれてもいいのにね・・・

f:id:Yamazy2019:20211026000145j:plain

 

上田晋也よ永遠に・・・

『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系)を見て僕は思った。

上田晋也さんはやはりすごい。

僕とテレビをつなぐのはやはり彼だ、と。

f:id:Yamazy2019:20211025003443p:plain

僕はアラフィフのおじさんだが、最近テレビを見るのが辛い。

昔からテレビが大好きで、毎日4~5時間は普通にテレビを見ていたのだが、ここ数年はテレビ各局が視聴者のメインターゲットを若い世代(特にF1/F2/F3層といった若い女性)に絞ったことで、おじさんが見て面白い番組が減ってきたなと感じるようになった。

長寿番組消滅で“若返り”に躍起 テレビはなぜ50代以上を切り捨てた?(AERA dot.) - goo ニュース

まあ、確かに仕方がない流れなのかもしれない。若い人がテレビを見てくれて、ついでにテレビCMを見てくれればスポンサー企業は万々歳だ。そのためにアイドル、声優、若手芸人、SNSインフルエンサーなどをどんどん出したほうがいい。好奇心旺盛で流行りものにお金をどんどん使ってくれる若い人に比べ、おじさんは悲しいほど購買意欲が弱い。そんなおじさん相手の番組につくスポンサーなんて限られている。

 

で、若い人向けのバラエティ番組を仕方なく見ていると、非常に高い確率で”おじさんがバカにされる展開”に出くわすことになり、胸を痛めるのである。

ところが先日、『上田と女が吠える夜』という特番を見て、上田晋也さんのMC捌き、振る舞いの上手さに非常に感銘を受けたのである。「ああ、こういう風に振舞えばいいのか!」と感心するとともに、「上田さんが司会をしてくれるなら若い女性タレントばかりの番組でも見ていられる!」と一筋の光を見いだせた。

 

この『上田と女が吠える夜』は、元々『女が女に怒る夜』というタイトルで不定期に放送されていたものの後継番組で、今回は2021年に話題になったトピックについてゲストの女性が”吠える”内容だった。このテのテーマは本当に苦手で、女性ゲストが品悪くおじさんの悪口を言うのがお決まりのパターン。女性ゲストがギャーギャーと大騒ぎをして収集がつかなくなったり、ゲスト同士で言い合いになってギスギスしたりすることもある。毎回自分でも”見なけりゃいいのに”思うのだが、見ると「あ、俺はこの点は大丈夫だ」と安心したり「俺も影でバカにされてるんだろうな」と落ち込んだりして、またブログに書いちゃうタチの悪い代物だ。

しかし、今回のスペシャル、内容以上に印象に残ったはまず上田さんの”例えツッコミ”。これが実にテンポよく、そして確実に場の空気を緩和してくれるので、番組としては最後まで穏やかな雰囲気が流れていた。そして自分を自虐的に落としながらもしっかりとトークを回す技術は出演者も一目置いているようで、ギャルタレントから女性ベテランタレントまでもが上田さんの掌の上でお行儀よく盛り上がっていたように見えた。すげーな、上田さん・・・。

”例えツッコミ”の使い手は他の芸人さんにもいるが、これほど即座に、相槌のように軽く、そして効果的に出せる人はなかなかいない。そして上田さんのワードは出演者に合わせたものなのか、女性がヒクような下ネタ、おやじギャグ、古いネタはなく、普遍的に使えるものに終始している。覚えている限り羅列してみると

 

① ギャルモデル・ゆうちゃみさんに、ギャルの先輩・若槻千夏さんが「守ってあげられないよ」と言うと即座に

この番組に関してはセコムも守れない

 

② トークのテーマに”#”が付いているのを見て「俺にはハッシュタグの文化がない」「シャープだと思ってた」と嘆いてバカにされると

トークのテーマに)シャープおじさん入れといて!

 

③「#クソリプおじさん」「おじさん構文」の話題になり、自身のLINEで若い女性ゲストがヒクと

それ、『羊たちの沈黙』のリアクション!

画像

④ 「LINEに指関連の絵文字、感嘆符(ビックリマーク)、顔文字が入っているとおじさん」と言われて

俺、コンプリートしてる

ビックリマークとアロエ重曹は万能だと思っていた

 

⑤上田さんの写真で「#イエベブルべ」診断をされ、青いスーツが似合わないと結論付けられると

頼んでないのに勝手にやられてんのよ。

やってることはセンサー付きのトイレと一緒!

 

⑥最近は”パリピ”という言葉より”やりらふぃ”という言い方が流行っていると言われ

パリピ”が先週届いたばっかりなのに!

 

⑦「男性がおごるのが当然という流れが信じられない!」という若いTikTokerが自分と同じ熊本県出身だと知って

俺が育った熊本はどこ行った!?

熊本なくなったぁ!

 

いや、さすがです。

久しぶりに『くりぃむしちゅー語入門』読みたくなりました。

くりぃむしちゅー語入門 (新潮文庫) | 哲平, 有田, 晋也, 上田 |本 | 通販 | Amazon

 

自虐なんだけど、ちゃんと笑えて場を和ませる。実にスマートだ。

こういう風に振る舞えばいいんだろうな。

そしてそのツッコミを引っ張るでもなく、すぐに次のゲストにトークを回すので後腐れがない。一人変な毒を吐いていたゲストもいたが、そこも上田センサーが危険を察知し、深堀りを避けたので変な空気にならない。

この技術に絶対の信頼があるからMEGUMIさんや若槻さん、大久保佳代子さんやいとうあさこさんといった中堅・ベテランタレントさんも実にうまくフォローしたり自虐を入れたりしてくれ、番組を成立させている。だから若手が悪く映らない。

ああ、みんな素晴らしいな。

 

上田さんは『しゃべくり007』のような男だらけの番組ではまた違う顔を見せる。その捌きもすごいし、相方・有田さんとのやり取りもたまらなく好きなのだが、今回の女性だらけの番組の捌き方も実に見事だった。上田さんが司会をしてくれるなら、これからもテレビのバラエティ番組を観続けられるな。上田晋也よ、永遠に・・・。

都道府県魅力度ランキング2021

ここ数年、毎年のようにニュースで取り上げられる「都道府県魅力度ランキング」が今年も発表された。

このランキングについて「なんのための、だれのためのランキングなのか」といつも釈然としないまま聞き流していたが、最近ようやくわかったことがある。

それはこのランキングがランキング下位の北関東各県のための一大イベントだということ。

そして今年の栄冠は再び茨城県の元に・・・

魅力度ランキング2021|都道府県まとめ!最下位はどこ? | TRENDIA

都道府県魅力度ランキング」はブランド総合研究所なる機関が全国3万人を対象に行った消費者調査の結果で、今年で16回目を迎える。「以下の自治体についてどの程度魅力を感じますか?」という問いに対して「とても魅力的」を100点、「やや魅力的」を50点、「どちらでもない」「あまり魅力を感じない」「全く魅力的でない」を0点として集計した結果で、点数が大きいほど消費者はその地域を”魅力的”と感じていることになるらしい。

ここ数年は毎年ネットのニュースでも取り上げられるし、『秘密のケンミンSHOW』やら『月曜から夜更かし』でも最下位争い常連の茨城・群馬・栃木・埼玉を揶揄しつつ応援するような特集が組まれている。今年は『世界一受けたい授業』で生放送でランキングが発表されるなど、ちょっとしたお祭り騒ぎになっている。(日本テレビ系列の番組が多いのは偶然か?それとも何らかの癒着があるのか?)

ちなみに僕は神奈川県の出身だが、大学は茨城、最初の就職先が埼玉、そして千葉にも仕事で通っていたことがあるので関東各県に思い入れがある。だから映画『翔んで埼玉』なんかも非常に楽んで観ることができた一方で、茨城や埼玉の順位の低さにはいつも首をひねっていた。

そもそも47位まで発表する意味は何なのだろうか?順位が低い都道府県はこんなものを発表されて当然不愉快だし、風評被害もひどいし、名誉回復のために県で予算を立てて対策を立てなければならないなど、かなり大きく振り回される。もう名誉棄損で訴えてもいいんじゃないかと思うくらいだった。

でも今思うと、このランキング、実は上位はあってもなくてもいいようなもんなのだ。TOP10は放っておいても観光客は集まる。11位~40位はランキングに変動があっても興味すらもたれないし、当事者でさえ「ふ~ん」という感じだろう。では何のためにこのランキングがあるのか。それは下位争いをする県のためにあるのだ。もっというと、北関東の茨城、群馬、栃木、埼玉のためにあるのだ。

茨城、群馬・栃木、埼玉はこのランキングにより毎年特集が組まれ「こんなにいいところ!」「おいしいものがたくさん!」「観光名所もいっぱい!」とテレビで紹介される。また”田舎””見所なし”と面白おかしくdisられることによっても逆に注目を浴びる。”芸人県”としては非常においしいのだ。今年2年ぶり11回目の最下位となった茨城県なんて佐賀に最下位を取られず「OK!」と小さくガッツポーズをしたはずである。勝つなら北関東のライバルに勝ちたい。負けるなら最下位がおいしい。それが芸人県。

”魅力度”なんて非常にあいまいな基準だが、個人的には「観光で行ってみたいか」くらいの意味だと思っている。当然、観光地は順位が高くなるが”そこに住みたいか?”という話になるとまた別の話だ(奈良、とかね)。僕は埼玉にも茨城にも住んだことがあるが、実は非常に住みやすいところで、東京へも通勤圏内、なのに東京ほど物価が高くなくて自然も豊か。いいところだった。だからこそ当の茨城、埼玉も「なんでだろ~ね~、住みやすいのに」とどこか余裕があるし、このランキングも笑って受け入れている。栃木・群馬は知らんけど。

世界一受けたい授業 hashtag on Twitter

おじさん構文とやら

”おじさん構文”というものがあるらしい。

おじさんである僕は当然気になる言葉である。で、調べてみるとやはりというか…ものすごくバカにされた気持ちになって落ち込んでしまったのである。で、改めて悟ったのである。

「おじさんは何をやってもバカにされるもの」

f:id:Yamazy2019:20211011000419j:plain

おじさん構文というのは、次のような特徴があるものらしい。

・主に中高年男性が、若い女性社員に送るLINE文章によく表れる。

・同僚、部下なのに「ちゃん」付けで呼びかける

・ポップな文章を演出するためにやたらと顔文字(😁、😲)や絵文字(❓、❕)を使う。また文末に「カナ」「ネ」などのカタカナを多用。

・句読点が多い。

・1つのメッセージが長い。

・聞いてもいない近況や今何しているかといった情報を盛り込む

・親切心をアピールするが、裏に下心が見え見え。

・下ネタ、親父ギャグ、下心をごまかそうとするくだり

 

ま、とにかく若い女からしたら”もらって気持ち悪いメッセージ”のことを言うらしい。ああ・・・なんか・・・俺も気持ち悪くなってきた。違う意味で。

ちなみに僕は顔文字は多用はしないが使っている。その理由はご多分にもれずポップにするためだ。おじさんなりに固いメッセージにならないように、命令・指示・お説教にとられないように、気さくなおじさんを演出するために使っている。

きっと僕の見えないところで「うわ~、おやじ構文が来たよ」なんて言われてるんだろうな。嫌だなぁ~、まあ・・・いいけどさ。

「若い人は句読点を使わずにポンポンとやりとりをする」「顔文字は二度手間」「おじさんはメールの名残で長い文章を作る」などいろいろ言われているが、おじさんだっていろいろ気を使ってるんだけどね。

友だち同士ならおじさんだって短い文でポンポンとメッセージのやりとりをするし、絵文字もさほど使わない。だって友達だもの。相手も時間を割いて相手してくれるしね。

でも若い女性は自分みたいなおじさんとやりとりなんてしたくないだろう、そう自覚している。だからできるだけ1回で済ませてあげよう、用件だけ伝えようと思って長いメッセージを送るのである。下心のあるおじさんの心理はわからないが、少なくとも僕はそうだ。LINEスタンプを送るとはしゃいでいるように見えるし、妙に馴れ馴れしく映るかもしれない。でも文字だけだと業務連絡みたいで固くなってしまう。それで「おじさん構文」と言われようと顔文字を加えているのだ。おじさんなりに、相手が委縮しないよう、相手に気持ち悪がられないよう、気を遣って遣った結果、”おじさん”とバカにされている現状なのだ。

あの木村拓哉だって、顔文字を使ったことで「おやじ構文を使っているところ以外はカッコいい」とか「おやじ構文だけど好感度があがった」などと茶化され、委縮してつかわなくなったのである。

確かにいくつか顔文字、絵文字は入っているけど・・・これだけで”あの”キムタクをおじさん認定して茶化すのである。若い世代は。同世代としてはもう胸が痛い。

なのに今やおじさん構文を簡単に作れるアプリが開発され、若い女の子同士ておじさんっぽいメッセージを送り合って遊ぶのだそうだ。

おじさんは悲しい。長渕剛さんがドラマ『とんぼ』で絡んできた若者に「茶化して喜ぶおもちゃじゃねぇんだよ、人間ってのはよぉ」ってビンタしてすごんでたけど、本当にそうだと思う。ま、そんな声が届くこともなく、おじさんLINE遊びはちょっとだけ流行って、そのうち飽きられて忘れられるのだろう。

そして僕は悟るのである。

別に顔文字があるからでも、句読点が多いからでもない。「おじさんは、おじさんだからバカにされるのだ」と。絵文字を入れなければバカにされ、入れればバカにされ、スタンプを入れても気持ち悪がられる。おじさんがメッセージを送ってくること自体が若い人には”気持ち悪い”のだ。仕事だからグループに入れてやっている、連絡先を交換しているけど、できれば相手をしたくない。だから小馬鹿にしてストレスを軽くしたいのだろう。

「若者のLINEから絵文字が減っている?」アンケートで調査したら驚きの結果に! | ラジトピ ラジオ関西トピックス (jocr.jp)

(↑ 実は若者もそれなりに絵文字は使っているらしい。)

 

若者がおじさんをバカにするのは世の常で、僕だってそうだった。尾崎豊を聴きながら「サラリーマンにはなりたかねぇ」なんて歌ってた。僕がそれを言われる番になっただけだ。そしてそこにはそれほど悪気もない。もちろんうるさい上司は嫌いだし、下心丸出しのおじさんは気持ち悪い。でもおじさんをバカにするのは単なる遊びなんだと思う。若い仲間同士の格好のターゲット。酒の肴。それがおじさんなのだ。

だから僕ができることは、バカにされないようなメッセージを送ることでも、かわいいおじさん認定をされる努力をすることでもない。

”俺も世間にバカにされる立派なおじさんになったんだ”と自覚して受け入れることである。そしてあの境地へ・・・

f:id:Yamazy2019:20211011002839p:plain

 

おぼん・こぼんTHE FINAL

放送直後から「感動した!」「ギャラクシー賞確実!」「いや、ノーベル平和賞!?」とネット上を騒がせた『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の企画「おぼん・こぼん THE FINAL」。

放送後はおぼん・こぼん師匠が上がる漫才のステージにも多くのお客さんが足を運ぶようになり、『水曜日の~』でコーナーを進行したナイツの元には「『10年ぐらい口きいてない元上司とかに電話しました』『親とほぼ絶縁だったんですけど、仲直りしてみようと思います』」といったメールが届いたのだとか。

確かに僕もこの2週ぶち抜きの企画をハラハラドキドキしながら観ていた。正直、ドラマや映画よりもずっと心を揺さぶられ、気持ちが悪くなるくらいだった。

そして思った。「う~む・・・我が家の場合はどうなるのだろう・・・?」

おぼん・こぼん | BIRKENHEAD ERKY

僕はアラフィフなので、おぼんこぼん師匠が意地を張ってしまう理由もよくわかる。

おぼん師匠はきっと昔から

・自分の方がこぼんより才能も立場も上

・自分はこれほどみんなのためにがんばっているのだから評価してほしい

・それはこぼんもわかっているはず。元々俺はあいつに誘われて漫才師になったのだから感謝されていて当然

そう思っているはずである。だから漫才協会の理事戦の得票数でこぼん師匠を下回った時に「なぜあいつのほうに人が集まるのだ?」「おかしい」「俺の努力と苦労はなんだったのだ」という思いが爆発したのだと思う。

はえてしてそのように考える傾向が強い。会社員だって「俺が辞めたらこの会社は仕事が回らなくなるな。俺は相当会社に貢献しているし、そう思われているはず。当然みんなは俺を評価し、俺に感謝しているはず」と思いながら働いている。それが自分を支えるプライドであり、そのプライドがあるからどんなに辛い仕事も乗り越えられる。だから嘘でもおだててほしいし、少しでも感謝してほしい。定年までは騙されていたい。が、現実はそうではないことがほとんどだ。自分がいなくても仕事は回るし、評価を期待する人ほど周りの評価はそれほど高くない。それがわかってしまった時は相当悔しい。だから誰かに当たったり、周りがみな無能に見えてしまう。それがおぼん師匠だ。

こぼん師匠はおぼん師匠のことを対等の関係、相方としてずっと見ていたのかもしれない。おぼん師匠のがんばりや才能にも気づきつつ、「これはあいつの役割。あいつがやりたくてやっている。自分はこういう性格。自分は自分のできることをやる」と割り切っていたのではないか。しかし「なんかこいつ、妙に上から来るな」「恩着せがましいな」というイライラが半世紀以上積もりに積もっていた時に、漫才協会の理事選での八つ当たりや、こぼん師匠からの「謝れ」「感謝しろ」「おかしいだろ」と言う言葉に我慢の限界が来たのだろう。僕が子供の頃に観たこぼんさんは、もっと愛嬌があっておどけた感じだったのに、この2年間はずっと無表情で感情をなくしていた。最初は老化か病気で表情筋が動かないのかなとも思ったが、コンビの仕事ではずっと笑えない状況だったのかもしれない(ちなみに今回の「THE FINAL」でもこぼん師匠は最後まで無表情のままのように見えた)。

番組ではこぼんさんの娘の結婚披露宴でも歩み寄りと罵倒を繰り返し、最終的には”仲直り”という形で終わった。まあ番組が無理やりその形で終わらせたのかもしれないし、ネット上には”やらせ”を疑う声も確かにある。

真実は本人のみが知るところだ。ぼくは個人的に「こぼんさんはもう辞めたかったんじゃないかな…。年齢も72歳だし、ここで区切ってもいいんじゃないかな」とも思った。喧嘩別れする漫才コンビなんて山ほどいる。あれほどのベテランになると後輩、同僚、家族、関係者がこぞって説得にあたって続けさせようとするが、第三者的に見ればこぼん師匠はもうゆっくりと老後を過ごしていい年齢だ。漫才への熱もおぼんさんほどではないように見えたし、年を取って頑固になるのはごく普通。それを周りが無理やり懐柔させるのはこぼん師匠にとって幸せだったのだろうか。

まあ、僕だったら「もう師匠たちの好きにさせてあげたら」と放ってしまうところだが、ナイツをはじめ関係者が説得して一応仲直りの形にすることができたのだからそちらが評価されるのは当然か。

水曜日のダウンタウン神回 おぼんこぼん師匠がついに仲直り 視聴者感動し涙 : まとめダネ!

ただ放送後、僕は唸ってしまった。僕の兄弟の場合はどうなるんだろう?

実は僕は男三人兄弟の真ん中なのだが、我が家は兄弟三人が三人ともお互い全くの無関心で、高校を卒業して家を出て以来30年、お互いに連絡を取っていないのだ。長男は実家の隣に家を構えているが、3人とも仕事がバラバラで盆と正月に会うことも数年に1回。実家や嫁同士はつながっているので、母や嫁から「今度転勤になったらしい」「病気で入院していたらしい」といった情報がたまに入っているが、それだけ。直接連絡をしようと思ったことはない。

しかしこんな状態でありながら、驚くことに我が兄弟は”喧嘩をしているわけでも、嫌い合っているわけでもない”のである。ただ単にお互いに無関心のまま30年以上過ごしてしまったため、話すきっかけもなく、何年かに一度実家で会ってもなんか気まずいのである。我ながら珍しい兄弟だと思う。いっそ兄弟でないほうが「よぉ、久しぶり!元気?」「仕事何してんの?家族は?」なんて同窓会のように話せるのかもしれない。いっそ兄弟でないほうが「ああ、どうもどうも。ご無沙汰しております。ご家族もお元気で?お子さんが小学校入学?かわいい盛りですなぁ」なんて仕事のお客さんのように話せるのかもしれない。

でも僕らは兄弟だ。疎遠なのになれなれしく振舞わないといけない。じゃなきゃ不自然だ。でも話すこともないんだよなぁ。今はまだ両親が健在だからいいが、いつか兄弟と話さなければならない時が来る。別に喧嘩したわけでも嫌いなわけでもない。ただ話さない期間が長すぎて気まずいだけだ。他人以上に。

あ~あ、だれかおぼんこぼん師匠の時のように、僕ら三兄弟の仲を取りもってくれないかな。僕ならおしぼりなんて投げずに素直に「ありがとう。これからもよろしく」って言えると思うんだけどなぁ。今よりもっと頑固になってしまう前に、三人で飲みにでもいかないとなぁ。

そう思いつつ、今現在もおぼん師匠のように「お前から誘ってこいや」とずっと意地を張っている僕であった。